アイキャッチ物語 #157「魔女がドレスでやってくる」

いつもかわいいと好評頂いているアイキャッチ。ビジネスアカウントのメンバーに頼んで、ストーリーをつけてもらいました。

王子様の周り、人いっぱい!
これじゃ、ちっとも近づけない。
私はここよ!早く気づいて。

おいおい、護衛が大げさだな。
ダンスフロアに魔女がいる、だって?
そんなものいるはずないだろう。

背伸びしてたら、つま先が痛いわ。
借り物の靴、サイズ合わなさすぎ。
ドレスも、タンスの匂いがするわ。

仮に魔女がいたとして。
呪いでもかけるというのか。
遠くから見ているだけだろう。

あの鐘が鳴るとき、運命が決まるの。
手を繋いだ相手と、結ばれる。
王子様と共に祝福の鐘を聞きたいわ!

着飾った娘たちが僕を待ってる。
幸せになりたくて、笑顔をふりまいている。
少しは期待させてやっても、いいだろう?

王子様が、こっちを見たわ!
えっ、視線が素通り。
ちょっと、後ろの女、派手すぎ!

なんだあの電飾ドレス。
輝きすぎて、手前の娘が人影になっているぞ。
あの娘には気の毒だが、そこに居るのが悪い。

あーっ。王子様、行っちゃった。
早くしないと、時間がないの。
十二時の鐘が勝負だもの。

娘たちは積極的だな。
一秒でも長く手を繋ごうと必死だ。
あの鐘が鳴るまで、あと5分か。

この靴じゃ、走って追いつけない。
仕方ないか。姉ちゃん、ごめん!
王子様、受け止めてー!

あいてっ!
誰だ、ハイヒール投げたやつ!?
これはまた、大胆な挑発だな。

やった!王子様が止まったわ。
今のうちに、手を握っちゃおう。
運命の鐘が鳴った瞬間、あなたと私。

痛い、痛い。
手の甲に爪を立てるな!
何だお前。防虫剤くさいぞ!?

やったー!鐘が鳴り出したわ。
これでふたりは。
え、ちょっと、男たちが集まってくる!?

娘、早く逃げろ。
護衛に捕まったら、後が面倒だぞ。
ほら、さっさと行け!

私まだ名乗ってません!
その靴を置いていきますね。
私の靴じゃないけど、きっと、わかるはず。

こんな靴いらんわ。汗くさい。
お前は魔女か。手の甲に刻印残しやがって。
爪型で割り出せたら、見つけ出してやるよ。

数日の間に見つけてくださいね!
爪が伸びたら、形が変わっちゃうんで!
私が、王子様の運命の人ですからー!


 

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マリ 翔愛学園高等部2年生

王子様に恋する少女。
姉の服や靴を無断で持ち出して、背伸びのオシャレ。

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王子様 翔愛学園高等部2年生

自分に群がる乙女たちに優しく接する王子様。
特に誰とも親密にならないけど、変なやつは気になる性分。

 

文章:望月明音(ビジネスアカウント)

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