アイキャッチ物語 #20「月夜のウサギ。大きくハネル」

いつもかわいいと好評頂いているアイキャッチ。ビジネスアカウントのメンバーに頼んで、ストーリーをつけてもらいました。

「あれれ?誰かと思えば勇飛ぴょん」

「こんな夜更けにもこもこなのが来た」

「もこもこ違うぴょん。羽月ぴょん。月が綺麗だからお散歩してたぴょん」

「今日はウサギの真似っこかな。先週はくらげの真似してなかったか」

「アクアリウムで羽月よりなりきってる子見つけたからやめたぴょん。変な歌歌ってるし、ちょっと引いたぴょん」

「今のお前の語尾に俺はドン引きなんですが」

「漫画家に大事なのはイマジネーションぴょん!ウサギさんになりきる修行は大事ぴょん」

「大事かねぇ。ここをふらついてる暇あったら絵の練習しろよ。まだ誌面に名前も載ってないんだろ」

「そんなことより、勇飛は今までそんな目立つ系の格好したことないぴょん。持ってる服と合わせるのはむずかしそうぴょん」

「はぐらかしたな。全部フリマに出したんだよ」

「全部って下着も全部ぴょん?」

「誰が買ってくれるんだよ。誰もいらねえよ。俺も売らねえよ」

「すごいぴょん。勇飛をとりこにする服ぴょん」

「電波がビビッとな、お前にはこれが似合うぞー似合うぞーって。それで気づいたら一式揃えてしまっていた」

「これからどうするぴょん。ずっと同じ服ぴょん?」

「これをベースに揃えるからいいさ。今までの古い俺、さらば!これからの俺、こんにちは!」

「思い切ったことするぴょんね」

「過去を背負ったままじゃ高く飛べないのさ!って言えばかっこいいけど、部屋の中があんまり散らかってるから整理しようかと」

「勇飛の部屋そんなに散らかってた覚えがないぴょん」

「お前が最後に来たの小学6年ぐらいだから、だいぶ部屋の中変わってるよ」

「どうして行かなくなったぴょん?あたしたち仲良しさんだったはずぴょん」

「お前が見せてくれた構想ノート、俺が感想言ったら怒って帰ったじゃないか」

「はっ!思い出した!!」

「語尾忘れてんぞ。で、まぁ、遊びに来る奴が他に居ないから人目も気にせず散らかりだしたというわけさ」

「それはさっさと片付けたほうがいいぴょん。手伝ってあげるぴょん」

「二度と来ないって言ったくせに。確か、平凡な少女が実は異世界のお姫様で悪の組織が襲ってきて変身して戦う」

「!!」

「休日の朝にやってるアニメみたいなタイトルだったよな」

「思い出しちゃいやぴょん!」

「いいじゃん。もう昔のことで、新しい漫画の構想練ってるんだろう?」

「他のお話なんて思いつかないぴょん。だから、まだあの話を漫画にするの諦めてないぴょん」

「他に何も思いつかないなんて、漫画家として致命的じゃないの」

「あれしかないぴょん。あたしはウサギさんみたいに大きくジャンプしてあの構想ノートを作品化したいぴょん」

「俺は今も大事だと思うけど。今の羽月が主人公の話を考えてみてもいいんじゃないかな」

「?」

「ウサギのように大きくジャンプしたい、成長したいと願ってるヒロインって魅力的だと思うよ。構想ノートの作品化は実力がついてから取り組めばいいじゃないか」

「そんなことしたら、あの話がつまんなく思えてくるかもしれないぴょん」

「そこを面白くしてやろうって、自分ならできるって信じてみろよ。古いノートに縛られちゃ今のお前が羽ばたけない」

「勇飛いいこと言うぴょんね。うん、新しいお話ちょっと考えてみるぴょん」

「また読ませてくれる?」

「笑わないって約束してくれたら、見せてあげてもいいぴょん」

「笑うけど、ばかにしない。真面目に読む。一緒に大きくジャンプして周囲を驚かせてやろう」

 


羽月

羽月(うづき)  翔愛学園高等部 1年生

勇飛とは小学生の頃から友だち。
昔はよく家まで遊びに行っていた仲。
将来は漫画家志望。

 勇飛

勇飛(ゆうひ) 翔愛学園高等部1年生

羽月の夢を打ち明けられた際に彼女を怒らせた。
本人は反省しているが、羽月とは距離が開いたまま。

 

 

 

 

文章:望月明音(ビジネスアカウント)
背景:ゴルさん(ビジネスアカウント)

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