いつもかわいいと好評頂いているアイキャッチ。ビジネスアカウントのメンバーに頼んで、ストーリーをつけてもらいました。
「光輝、見て。ひまわりがたくさん!ひまわりって偉いよね」
「偉いの?どうして」
「同じ花壇にどんな花が咲いていても、気にせず太陽を見あげて咲き誇ってる」
「そういう習性だからでしょ。僕ら人間はもっと複雑だ。周囲に能力があるやつが居ると悩みは多いよ」
「同じクラスに居る人と一生一緒でもないのに。誰もが終着点は別々なんだから通りすがりと変わらないじゃない。気にしても無意味だよ」
「そんな風に言える人ばかりじゃないからね。僕だって気になっちゃう」
「そっか~。ふぅん」
「姉さんはひまわりみたいだ。のほほんと空を見てるイメージ」
「知ってた?私たち、他人を気にしてる余裕なんてないんだよ。寿命は残り100年もないからね」
「男性の平均寿命が80歳として、僕の年齢を引いたら64年残ってる計算になる」
「家族と過ごす夏があと何回あるのかなって考えたら、部屋にこもってるのもったいないよ」
「出かけるにしても、新しい服まで買ってくれなくても良かったのに」
「やぁよ。よれよれTシャツとジャージズボンの弟を連れてお出かけなんて、身の毛もよだつわ」
「無理やり連れまわす必要ないじゃないか。この服、デート用に取っておこう」
「彼女をつくってる間に夏が終わっちゃうぞ?明日も翠とデートしよっか」
「えー。なんかそれやだ」
「失礼しちゃう。翠は男子に人気あるんですからね!」
「…姉さんはさ、もう少し、周囲の花を見ようか?」
「ちょっとそれ、どういう意味!?」
「あはは。姉さんは、やっぱりひまわりだ」
「光輝も、立派なひまわりになれるよ。私の自慢の弟だもん」