いつもかわいいと好評頂いているアイキャッチ。ビジネスアカウントのメンバーに頼んで、ストーリーをつけてもらいました。
もう夜!
誘ってくれたのに、遅くなってごめんね。
前のお宅でトラブったらしくてね~。
珍しいこともあるんだ。
大学生の彼、大変だね。
分刻みスケジュールだっけ?
彼って言い方しないでよ。
家庭教師の先生だってば。
ズボンにジュースこぼして着替えに帰ってたらしい。
あらら。
今度から水着で来ればいいのにね。
今のうちらみたく!
やめてよ。
そんな格好の人、部屋に入れたくない。
勉強にも集中できないわ。
あは。
ルミ、ここんとこ毎日おつかれさま。
今日はのんびり泳いで過ごそうよ。
あの家庭教師、教科書読んで問題解かせるだけ。
学校の授業と大差ないんだよね。
親には好評なんだけど…。
親受けがいいってことは、イケメンね?
いいなぁ。大学生と二人きり!
ひと夏の恋がはじまりそう?
そんなんじゃないよ。
私の顔、全然見てないし。
こないだは、名前を間違えられたし。
名前を間違う?ありえない!
一日に何件も回るとそうなっちゃうかぁ。
甘いロマンスなんて、真夏の蜃気楼だねぇ。
あの先生が授業をすると、みんなテストの点いいんだって。
親の間で話題になってて、いきなり連れてきたの。
自習で十分だけどなぁ。
ルミは隠れた努力家だから。
家でも勉強してる素振り見せないんでしょ。
親ってね、机に向かってる姿に安心するんだよ。
う~ん。
フリだけで満足しちゃうのって問題でしょ。
マンガ読んでるかも。
成績をあげてくれる先生、いいなぁ。
どんな指導受けてるの?
こっそり秘密教えてよ。
だから、学校と大差ないって。
教科書読んで問題プリントを解くの。
プリントは、先生が採点したら親に提出ね。
点を見れば、勉強の成果がわかるってわけね。
親にテストの点見られるとか、最悪。
怒られたりするんでしょ?
大丈夫。いつも100点。
答えが違ってても、マルついてるよ。
親も、どうして気づかないのかな?
ルミ 翔愛学園高等部2年生
文章:望月明音(ビジネスアカウント)