いつもかわいいと好評頂いているアイキャッチ。ビジネスアカウントのメンバーに頼んで、ストーリーをつけてもらいました。
「お、凜華がギャル化。俺の見立てた服、似合ってんじゃん」
「ギャルっぽい格好になりたいとは言ったけど、ちょっと照れるなぁ」
「個性的になりたいなら、それぐらい攻めていけよ。よし、学校を出るぞ」
「あの人まだ校門のところに居るかな。昨日から付きまとわれて迷惑してるんだけど」
「その格好なら問題ないはずだ。行くぞ」
「待ってよ!」
「あー。柱の陰に居るよ。あれだろ?あの男」
「うん。あ、こっち見てる。マジで見てる。ガン見してる。やだ怖い」
「知らん顔して通り過ぎろよ。先生、さよーならー」
「先生、おつかれさまです。あ、あの人ずっと柱の陰から動かない」
「やっぱりな。そうじゃないかと思ったんだ。お前、制服のスカート短くしてたじゃん?」
「うん。昨日から短くしてたけど。どんな関係があるの?」
「個性を出したいけど、周囲から浮きたくない。そんな気弱さがにじみ出てたんだよ。だから、簡単にナンパできると判断されたんじゃね?」
「えっ。そんな理由で?」
「どうせ個性アピールするなら、周囲が見て楽しいと感じるお洒落を目指すのもありだと思うけどな。お、あいつ光ってんじゃん?みたいな」
「ふーむ。難しいんだね」
「ゴスロリでも文学少女でも、個性的に輝いてるやつって簡単に手を出せないもんさ」
「高嶺の花になれってことね。あは、できるかなぁ」
「あと、ここの制服は難易度高いから、パッと見てわかる個性なんて出しにくいぜ」
「スカート丈を短くして個性を出したから興味を持たれたのかなって…うぬぼれだったか」
「あはは。その程度で個性が出たら俺も苦労しないって。男子なんかブレザーの前を開けようとネクタイ外そうと個性的とは言われないもんな」
「そうかもね。男子は着崩しスタイルなんて誰でもやってるよね。かっこいいもん」
「女子の制服は着崩しが難しいな。ちょっと間違うとだらしなく見える。好きでもない男に言い寄られても嬉しくないだろ」
「うん。思い切って教室で相談して良かった!開くん。ありがとう」
「クラスメイトの悩み相談ならいつでも受けるぜ。もう校門から離れたし、俺の家あっちだからまた明日な」
「うん。また明日。そういえば開くんの制服姿って入学の頃に見たっきりだね」
「言ったろう。制服のカスタマイズは上級者向けなんだって。だが、いつか制服姿で開くんってお洒落でかっこいい~と注目の的になってやるぜ」