アイキャッチ物語 #192「バレンタイン・マジック」

いつもかわいいと好評頂いているアイキャッチ。ビジネスアカウントのメンバーに頼んで、ストーリーをつけてもらいました。

手品はいかがですかー?
お時間は取らせません。
観覧料は無料。どうぞ見てってください。

ユリ、これ見たいの?
いいよ。一緒に見よう。
手品師さん、俺ら2人に手品見せてよ。

いらっしゃいませ。
あら、デートですか?
お揃いのセーターを着て、ラブラブですね♪

ユリ、顔が真っ赤だね♪
俺の彼女、かわいいでしょ。
そんで、どんな手品なんですか?

私の横に、大きな箱があります。
人間がひとりスッポリ入るんです。
これを使った手品ですよ。

へぇ。
ねぇ、それって俺でもできる?
どうせなら助手やりたい!

あら、そうですかー。
ちょうど、どちらかにお願いしようかと。
では、こちらにおいでください。

じゃ、行ってくるね。
ユリ、そんな不安そうな顔しないで。
大丈夫、そこで見ててよ。

では、コスプレマジックをご覧にいれます!
なんと、彼氏さんのお姿が変わるんです!
彼女さん、見たらびっくりしますよ~。

だってさ。ユリ。
姿が変わるなんて、愉快だね。
君、どんな風に変わるのか教えてよ。

それは見てのお楽しみです。
それにしても、素敵な色のセーター。
うちの弟、この色の手袋を欲しがってるんですよ。

君、弟さんいるの。
手袋が欲しいなんて、かわいいね。
バレンタインも近いから、贈り物にちょうどいいね。

助手のあなたに、こそっと打ち明けますね。
実は、その服が消えるんです。
そして箱から出た瞬間、彼女はびっくり!

それだけじゃ、わかんないなぁ。
もっと具体的に頼むよ。
コスプレって、一体なんの?

それは見てのお楽しみです。
さぁ、箱を閉めますよ。
手品をかけやすいように、服を脱いでお待ち下さい。

種も仕掛けもあるってわけか。
なるほど、面白い。
出たらどんな格好かな。楽しみだ。

はい!箱の上蓋を閉めました。
種も仕掛けもございません。
ワン・ツー・スリー!はいっ!

じゃーん!
俺のコスプレを見ろー!
って、ちょっと、何も変わってなくない?

あら?そうですかー。
バレンタインに、私を食べて♪
ちゃんとコスプレじゃないですか。

ちょっとー?
それ、屁理屈だよね。
あっ。ユリ!行かないでっ。うわぁ。

ああ、転んじゃった。
慌てて箱から出るからですよー?
落ち着きましょう?手品は成功です。

成功って、君ねー?
俺をからかったんだな。
リア充のカップルに罠を仕掛けたのか!

いえいえ、めっそうもないです。
彼女、ちゃんとびっくりしてました。
ほら、証拠にこの写真、差し上げます。

ふむ。ほんとだ。すごい顔してる。
この写真、有料とか言うんじゃないの?
買わないからね!

いえいえ、これはお礼。
素敵な素材をありがとう。
では、私はこれにて、さらば!

うー。変なやつにひっかかったなぁ。
後でユリに謝らなきゃ…。
あれ、俺のセーター持っていくなよ!

 


 

こん  こん 翔愛学園高等部1年生

路上で手品を披露している女の子。
家には、新しい手袋を欲しがる弟がいる。

ジュンヤ ジュンヤ  翔愛学園高等部2年生

彼女のユリとお揃いのセーターが自慢。
彼女にいい所を見せたくて、手品の助手になる。

 

文章:望月明音(ビジネスアカウント)

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