いつもかわいいと好評頂いているアイキャッチ。ビジネスアカウントのメンバーに頼んで、ストーリーをつけてもらいました。
やっほー。おまたせ。
こんな時間にどうしたの?
明日また学校で会えるじゃない。
そうなんだけど、ちょっとね。
はい、これ。
バレンタインのお返し。
どれどれ?
あ、クマのマスコットだ。
かーわいー。足が動くんだね!
さっき、モールで見つけて。
栞ちゃん、クマ好きだから。
カバンにつけてくれると、嬉しいな。
うん、つける!
明日から、さっそく使うね。
省吾くん、わざわざありがとう。
いや、こっちこそ。
呼び出しちゃって、ごめんね。
来てくれて、ほっとしたよ。
どうして来ないと思ったの?
外で会うなんて初めてだからかな。
省吾くんなら、いつでもいいよ。
そう?
最近、避けてなかった?
そんなフード目深に被ってさ。
これ、気にしないで。
花粉が飛んでるよね。
目が赤くなるから予防だよ。
あ~春だからね。
僕もかゆいから、わかるよ。
じゃあ、避けてないんだね。
避けてないよ。
こうして会いに来たわけだし。
じゃ、そういうことで!
もう帰るの!?
僕ら、付き合おうよ。
それが言いたくて呼んだんだ。
あ、うん。
そうだよね、お返しだもんね。
…頭の整理したいから、寝る。
おいおい、起きて。
そんな反応しないでよ。
君だって、そのつもりだったんだよね。
うん。何度も夢で見た。
でも、実際その時が来るって怖いね。
心臓バックバク。あはは~。
わかった。そのフードの理由!
照れて僕の方、見れなかったんだな。
バレンタイン頃からずっとだったね。
え~とこれは…。
うん、そうそう。
避けてたわけじゃないんだよ。
そっかぁ。それ聞いて安心した!
じゃあ、これからデートしよう。
そのフード、取ってくれるよね。
え、やだ。
それはできない。
あと1ヶ月ほど待ってて欲しい。
ああ、花粉症だっけ。
つらいよね、わかる。
でも、僕は赤い目笑わないよ。
うー。
だめだって。
引っ張らないで、いやっ。
はー、なんて強情。
僕のこと、ほんとは嫌いじゃないの。
付き合うなら、顔くらい見せてよ。
嫌いじゃない。
チョコ、あげたじゃん。
隣の席だからって本命あげない。
だったらさ~。
フード脱いでもいいじゃないか。
僕と目を合わせてよ。
脱げない。
省吾くん、ゆるふわパーマ好きってゆーから。
自分でかけたら、髪が爆発した。
髪が爆発!?
どうしたら、そんな器用なマネできるの。
見たい。めっちゃくちゃ見たい!
引っ張らないでー!
そう言うから、黙ってたのに。
伸びるまで待ってー!
文章:望月明音(ビジネスアカウント)