アイキャッチ物語 #70「春を迎える天翔山。フクロウは神の使い」

いつもかわいいと好評頂いているアイキャッチ。ビジネスアカウントのメンバーに頼んで、ストーリーをつけてもらいました。

 

ちょっとそこの人、どいてーーー!!!

!?

もう、どいてって言ったじゃない。なんで動かないのよ。

痛い…。

そりゃ痛いでしょ。人がスキーやってる最中にコースに入らないでよ。

天翔山には春が来るからスキー場は閉鎖するって看板立てたはずだけど。

最後にひと滑りしたかったの。なに、あなたってスキー場の管理人?

いや、僕は…。それより、君は一体何者だい。

私はミミ。翔愛学園高等部2年よ。

また翔愛学園の子か。年の暮れは裸で行き倒れた人間がいたと聞いたし、まったく…。

そういうあなたは誰よ。名前を聞いたんだから、答えなさいよ。

僕は、コノハ。君たちが安全に天翔山で過ごせるようにいろいろと手配してる。

そうなんだ。管理おつかれさま。ね、シーズンバイトってお給料いいでしょ。

いや…。生まれてこの方ずっとここでお勤めしてるから、お金なんてもらってない。

えー!?それ、おかしーよ。バイト代、雇い主に請求しなきゃ!?

天翔山じゃお金いらないし、雇い主って天翔山の神様だよ。

ねぇ、ひょっとしてぶつかったはずみに頭打った?

失礼な。僕はずっと正気だよ。

そぉ?あ、そっか!コスプレ中の設定だ?

コスプレ?一体何の話だ。

私とおそろいの着ぐるみ、翔栄町のショッピングモールで買ったんでしょう?

ずっとこの姿だよ。

えっ。ずっと同じ服なの?新しいの一着買おうよ。

だから、この姿は…。誤解したままでいいか…。

フクロウって神の使いって言うから、天翔山の神様に仕えてるって設定イイネ!

さて、もうすぐ雪がとけて消えるから君には下山してもらわないと。

もう雪で遊べなくなるんだ。残念…。

雪ならふもとの町にまだあるんじゃないか?

そうだ!翔愛学園で雪合戦できるんだった。あっち行って遊ぼうっと。

そうするといい。僕はここで冬の片付けをしないと。

じゃあ、それが終わったら翔愛学園においでよ。一緒に雪合戦しよ?

この格好で行っても怪しまれないならいいけど。

大丈夫。私の友だちもこれを着てるから、みんなで写真撮ったりして遊ぼう。

せっかくだから、たまにはお山を降りてみようかな。

じゃあ、先に学園で待ってるね。なるべく早く来てね~。

なるべく早くったって、こっちも仕事が…。仕方ない、急いでやるか。

そうだ、来たら新しい服を見に…って、飛んでる!?

春の手続きは誰に頼めばいいんだっけ…ああ、忙しい。

ほんとに神の使いだったんだ。本物のフクロウとおしゃべりしちゃった!?

 


ミミ

ミミ 翔愛学園高等部2年生

フクロウのコスプレ少女。
天翔山が雪解けでスキー場閉鎖と聞いて遊びに来た。
基本的に人の話を聞いてない。

コノハ

コノハ

人間にすると18歳くらい?
ふだんは天翔山に住んでいる。
神の使いとして、天翔山を管理している存在。

 

 

文章:望月明音(ビジネスアカウント)
背景:ゴルさん(ビジネスアカウント)

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