いつもかわいいと好評頂いているアイキャッチ。ビジネスアカウントのメンバーに頼んで、ストーリーをつけてもらいました。
雅人先輩、路上にお花のワゴンが出てる!
ほんとだ。卒業式シーズンで出張販売か。
どの花も素敵!見るだけで心が元気になるね!
店の人は…いないか。いお、この花なんて似合うんじゃないか。
私です?花なんて似合うガラじゃないですよぅ。ガーベラ、いいですね。
ガーベラというのか。よく見かける花だけど名までは知らなかった。
確か~白は『希望』って花言葉ですよ。
卒業シーズンにぴったりだな。
あ、当日の花束はガーベラにしましょうか?
白だけじゃ、花嫁のブーケみたいだな。
じゃあ、オレンジも入れましょうね。花言葉は…『冒険心』だったかな。
卒業後の進路に似合う花言葉だな!
メイクの専門学校なんて、冒険もいいとこですよね。やってけるんですか?
俺のささやかな勇気が消えちゃうような言い方するなよ。
ごめんなさい。でも…翔栄町って割とのどかだし、都会ぐらし大変だなぁって。
がんばるさ。技術を習得したら、親戚の美容院で働くことが決まってんだから。
ふふ。先輩のそういうとこ、すごいと思います。じゃあ、赤のガーベラも追加で。
赤の花言葉は?
『常に前進』ですよ。私、赤が好きなんでこれはちゃんと覚えてます。
いおは赤が好きか。じゃあ、俺の店に来たら赤が引き立つメイク施してやるな。
ケバいのは嫌ですよ?
メイクが濃くっても、普段と違う自分になれるんだ。ハマると楽しいぞ~。
ふむ。じゃあ、真っ赤なルージュが似合う大人の女性にしてもらお。
いおを大人の女性にねぇ…。
な、なんですか。頭から爪先までジロジロ見て。どうせ田舎っぽいですよ!
いや失敬。ちょっと想像つかなくて。恋のひとつもしてみると変わるんじゃないか。
ふんっ。私だって、ちゃーんと恋ぐらいしてるんですー。
ほう。それは初耳。いおも、ちゃんと青春してるんだな。
ですです。だから、先輩のお店で会う時は立派なレディになっている予定です。
くっくっく。まーガンバレ。都会から、いおの恋を応援しといてやるよ。
でも、美容院でメイクってしてもらったことないけど…どんな時やるんでしょう。
結婚式とか、同窓会とか、髪をセットしてメイクもするんだよ。
はぁ。前髪切ってもらいに行くだけの私には無関係な世界ですね~。
そんなの自分で切ればいいじゃないか。
先輩は知らないんですよ!女子の前髪は切り過ぎると学園中の笑いものです!
自意識過剰?いおの前髪が世界の命運を握ってるわけでなし、誰も注目しとらんわ。
それはそれで傷つくなぁ。先輩は手先が器用だから得意なんでしょうけどー。
2年辛抱して待っててくれたら、翔栄町に帰ってきた俺がお前の髪をセットしてやるよ。
でも、お高いんでしょう?
そのネタ、微妙に古いな!学生価格据え置きでサービスだ。
わ、嬉しい!2年くらい待ちます!
よしよし、いい子だ。その代わり、赤が似合う大人の女性になってろよ。
はーい。
返事が子供まるだし…。やれやれ。
先輩は、ピンクって好きですか?
なんだよ。ピンクねぇ。いや、嫌いじゃない。
じゃあ、一輪だけピンクのガーベラ入れてもいいですか?
俺に許可をもらうようなことじゃないだろ。いおが買うんだから、好きな花でいいよ。
いいのかなぁ?みんなにニヤニヤされちゃうかもしれないですよ。
どうして。
ピンクのガーベラはね、好きな人にプレゼントする定番なんです。