写真と向き合ってみる[10]:ミラーレス機NEXシリーズ登場

2008年のα 900以降、2009年はα230/330/380などのバージョンアップ機やα550などのミッドレンジ機が充実するくらいで、特に目新しい話題はありませんでした。
当時はα900に全く不満もなく撮影ライフを謳歌していたため、新製品に興味もなかったのですが、2010年になってワクワクするような話題が飛び込んできます。
APS-Cサイズのセンサー搭載のものすごくコンパクトなレンズ交換式カメラ。後にNEX-5として発売される新コンセプトのカメラが、早い時期からモックアップとしてニュースになりました。

アイキャッチはNEX-5にマウントアダプター経由でコシナのplaner T* 50mm F1,4で撮影したもの

Eマウント搭載ミラーレス:NEX-5

高性能なカメラを手軽にいつでも持ち歩きたい。そんなニーズを叶えてくれるのでは、という期待を背負って登場したNEX-5。
マウントアダプター経由で過去のαレンズ(Aマウント)は装着できますが、コンパクトさを享受するにはEマウントの新レンズを揃えていく必要があります。
今でこそEマウントのα7シリーズはメインストリームになりましたが、当時実際に手に入れたNEX-5は正直中途半端な印象でした。

理由としては、NEXのコンパクト性を活かすためには、純正のパンケーキレンズを装着するしかないのですが、品質がいまいち。
後に高性能レンズとして、Sonnar T* E 24mm F1.8 ZAも登場しましたが、コンパクトとはいえそれなりの長さがあり、T字型になったカメラ本体は意外とかさばります。

そして、本体はオート撮影中心の操作性になっており、センサーが大きいとはいえコンパクトカメラの写りと差が出るのか?というのは疑問でしたが、私はコンパクトカメラを持っていなかったので、撮影メインの外出ではない時にとりあえず持ち歩くようになりました。
ちなみにNEX-5のマウントがボディからはみ出すアグレッシブなデザインは気に入っており、現在でも手元に所有しています。

SONY DSCキットレンズの16mm F2.8 。

EVF搭載機:NEX-7

NEX-5の不満はマニュアル撮影の操作性に対するものが殆どでしたが、そんな不満を解消してくれそうな機種、NEX-7が2012年1月に登場しました。
ツインダイヤルが装備されEVF搭載により屋外でも精密なピント合わせが可能になります。
ただ、後に登場したNEX-6のように像面位相差AFを搭載しておらずコントラストAFのみという点。そのコントラストAFもα7世代ほど高速ではなく、当時はまだまだ違和感の拭えないものでした。
コンパクトなボディはサブカメラとして使えると理想なのですが、本格的な撮影にはAマウント2台持ちで出かけることが多く、使いどころがいまいちなくて、早期に売却してしまいました。

_DSC0167Sonnar T* E 24mm F1.8 ZAで撮影した秋葉原。f6.3まで絞ってる割にはピントが甘く失敗

 

初期のNEXに関しては少々厳しい評価となりましたが、Eマウントシステムに関しては主役交代と言っていいくらい、その後充実していくことになります。

 

 

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