街中でのスナップ撮影の時、景観よりもお店のショーウィンドウや食べ物、雑貨などをよく撮る人はいると思います。私はそれはを撮ることは滅多にありませんが、道端の草花を撮りたいと思うことはよくあります。
そんな時は50mmマクロを使えばいいのですが、APS-Cでは75mmと中望遠になってしまうので、もう少し広い画角が欲しかったり、屋内が多くなる場合はF2.8という明るさが心もとないと思うこともあります。
Eマウントには、そんなニーズにぴったりのレンズがあります。E 24mm F1.8ZAは、APS-C専用なので軽量コンパクト。純正なので実に静かで滑らかなAF。35mm換算で36mmという広角スナップ向きの画角に、F1.8の明るさ。画質はCarl Zeissのお墨付き。そしてなんと16cmまで寄れるので、草花や小物撮影を撮りたい時にも安心です。
アイキャッチは、α6500にE24mm F1.8 ZA f/1.8 1/4000秒 ISO100
このレンズはNEX-7登場時に手に入れたのですが、当時はいまひとつの印象でした。その後、35mmフルサイズをメインに使い始めたため長らく出番がなかったのですが、APS-C機がα6500になって、コンパクトなシステムを見直してみると、なかなかに魅力的なレンズでした。
明るい標準レンズが欲しい時はtouit。広角が欲しい時はFiRINや11-18mmズーム。といった使い分けはともかくとして、ほとんどのレンズは最短撮影距離が25cm~30cmくらいです。散歩などで花にちょっと寄りたいことも想定するとマクロレンズも持ち歩くことなり、折角のコンパクトさが薄れてしまいます。
とりあえずレンズ1本つけてぶらっと出かけたい時は、E 24mm F1.8ZAをチョイスすれば後悔する心配がありません。
E24mm F1.8 ZA f/2.0 1/2000秒 ISO100
ピントもシャープで前ボケ、後ボケともに綺麗です。
E24mm F1.8 ZA f/1.8 1/1000秒 ISO100
36mm相当の自然な広角はスナップ向きです。見た目に自然な絵になりますね。
同じ場所を35mmフルサイズに20mmのFiRINで撮ってみました。
ダイナミックなパースによる非日常感に加えて、フレーム内に太陽が入る、難しいシチュエーションになりました。
作品づくりにはいいですが、当たり外れも多くなりますので、気軽なスナップには向きません。