アイキャッチ物語 #155「蚕の一生と世界遺産」

いつもかわいいと好評頂いているアイキャッチ。ビジネスアカウントのメンバーに頼んで、ストーリーをつけてもらいました。

ここが、世界遺産の富岡製糸場!
操業当時は、オシャレな建物だったでしょうね。
歴史のロマンが外見から溢れてるわー。

世界をうならせた、高級シルク!
俺、蚕だから、クワを食べて、きれいな繭を作るぞ!
目指せ、美繭の星!

カイ、シルクができる工程、知ってる?
繭はね、2日ほどで成虫になるんだって。
だから、到着後すぐに乾燥されるんだよ。

乾燥!?じゃあ、中の蚕はミイラ!?
オーマイガー!
俺の人生、めっちゃ短っ。

乾燥した繭は、内や外が汚染されてないかチェックされるの。
厳しい審査に残った繭だけが、ぬるま湯に入れられるのよ。
その後、一番最初に吐き出した極太の糸を探して巻くのね。

それ知ってる。キビソって言うんだよね。
繊維が短くて、糸になれない部分。
でも、肌にいいから捨てずに再利用。

遊び半分かと思えば、勉強もしてるじゃない。
蚕は、生活に役立つ素晴らしい素材を残すのよ。
蛾なんて、蝶と比較されて…ふふ、生きててごめんなさい?

いやいや。
無事に大人になれておめでとう!
蛾がまた子どもを作るから、産業が続くんだよ。

まぁ、蚕の回顧は置いといて。
巻いた糸をほっとくと、セリシンが固まるの。
だから、乾かしながら、巻き直すのね。

ダジャレかよ。寒いわー。
その後の工程を経て、世界品質の絹糸になる、か。
それで世界に認められたのかぁ。すごいね!

チョップと呼ばれる商標ラベルにも工夫したんだって。
日本風の絵を描いて、外国受けを狙ったの。
もちろん、品質をあげた成果も大きいね。

ふむふむ。
じゃあ、予習は済んだから、中に入ろうよ。
でさ、帰りのお土産、何にする?俺、蚕のチョコが気になる。

なんて、気が早い。
シルクの成分が入った石鹸で美肌になろうかな。
シルクって、着るだけじゃなくて、色んな活用されてるんだよね。


 

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ふさ子 翔愛学園高等部1年生

富岡製糸場に来るのが楽しみで、予習はバッチリ。
連れのカイに、色々と話して聞かせる。

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カイ 翔愛学園高等部1年生

蚕のビジュアルが大好き。でも、蛾はそんなに好きじゃない。
大人になったら可愛くないって、妙にリアルだよね。

 

文章:望月明音(ビジネスアカウント)

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