アイキャッチ物語 #200「鞄の中のキラキラ」

いつもかわいいと好評頂いているアイキャッチ。ビジネスアカウントのメンバーに頼んで、ストーリーをつけてもらいました。

まさくんがさ~。
「今日のデートは教会スタート!」
なんて言うから、焦っちゃった。

ミサトの返事、マジ受ける。
「結婚式!?ドレス無いよ!!」
気が早すぎるっつーの。

だって、恋人に誘われたらね。
あっ!
イタタタァ。

あーあ。転んだ。
雪で滑った?
気をつけなきゃだめだよ。

段差あるの、忘れてた。
あーあ、コートが濡れちゃった。
やだ、かっこわるーい。

ちょい、失礼。
コートだけで済んで良かったな。
中は濡れてない。

ちょっ!?
確認しなくていーよ。
コート、乾くかなぁ。

暖房くらいつけてるよ。
用事を済ませる間に乾くだろ。
早く入ろう。寒くてかなわない。

おじゃましまーす。
わぁ、ぽっかぽかだよ。
この中は春みたい!

お邪魔します。
コート、脱いで。
そこのイスにかけておこう。

うん。
恋人の掲示板って、どこかな。
壁にはそれっぽいの無いよ。

シスターに聞こう。
恋人の掲示板どこですか?
わかりました。ありがとうございます。

ああ、ここに記帳するの?
壁に掲示かと思ってた。
書いた人の名前、見えないのね。

デリケートな部分だからな。
さて、俺らも書こう。
ミサト、永遠にラブユー。

せっかくの無記名が台無し!
名前は書かなくていーの。
書いた?じゃあ、次は私ね。

手で覆って隠したな。
見せろって、こら。
何も書いてないじゃないか。

いざ書こうとすると、浮かばないね。
バレンタインだから、付き合いました。
とか、だめだよね?

えー。ミサト、そんなノリ?
俺と付き合うって、その程度?
はぁ、書き込み消そうかな。

違うの!
ごめん、そうじゃなくて。
本当にこれは恋なのかしら、と。

違うの?
俺は、すっごい嬉しかった。
やっと気づいてくれたか!って。

やっと?
私から告白したんでしょ。
まさくん、ずーっと親友で。

うん。入学の頃から親友だけど。
ミサトちっとも気づかないから。
脈なしなら、別にそれでもいいかと。

それなら、アピールしようよ。
あたし、自慢じゃないけど鈍いよ?
言ってくれなきゃわかんないから!

してたよ、ずっと。
重い物持ってやったり、傘に入れてやったり。
それ、ただの親切心じゃないぞ。

え、違うの?
まさくん、普通にいい人認定してたよ。
あとね、アメくれる人。

あれだって、意味があるんだぞ。
まぁ、いいや。
書きたくないから、もう帰ろう。

書かないわけじゃなくて!
毎日アメで餌付けされました。
これでどう!?

餌付けと違う。
まぁ、それでいいか。
これで正式に恋人ってことで。

そうだね。
じゃあ、帰ろうか。
コートもほら、乾いたみたい。

それは良かった。
ところで、カバンは?
さっき持ってたろう。

あら、無い。
転んだ時、落としたかな。
急いで探さなくちゃ。

貴重品?
まず、コート着ろ。
外は雪が積もってる。

うん。着たよ。
それじゃあ、お邪魔しましたー!
うう、さむーい。

カバン、カバンっと。
あった。階段の脇に落ちてる。
やけに重いな、これ。

見つかった?良かったー。
これ、大事なの。
中身は、開けてみて。

見ていいの?
どれどれ。
アメがぎっしりだ。

それ、今までもらったアメだよ。
もったいなくて、食べてないの。
カラフルで宝石みたいだよね。

ミサトが宝石好きって言うから。
喜ぶかなって。
本物のほうが100倍嬉しいだろうけど。

比べられないかなぁ。
宝石は、ただの石だもん。
こっちは食べると甘いよ。


 

ミサト ミサト 翔愛学園高等部2年生

正俊とは入学当初から親友の付き合い。
彼が毎日くれるアメがお気に入り。

正俊 正俊  翔愛学園高等部2年生

ミサトのことが入学当初から好き。
でも、単に親切ないい人としか認知されていない。

 

文章:望月明音(ビジネスアカウント)

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