アイキャッチ物語 #214「ひらめき帽子を手に入れて」

いつもかわいいと好評頂いているアイキャッチ。ビジネスアカウントのメンバーに頼んで、ストーリーをつけてもらいました。

絵麻。
昨日もらった、この帽子すごいぞ!
どこで見つけたんだよ。これ!

ええっ!?
何がそんなにすごいの?
近所の洋品屋で買った帽子だけど。

午前中、試験あったじゃないか。
これ被ったまま受けたんだな。
そしたら、答えが怒涛の勢いで浮かんで…!

そんな奇跡起きるはずないって。
じゃあ、明日の答案見せてよ。
100点満点のはずだよね。

…それがさ。
書こうとすると、頭から消えるんだ。
答えがわかっているのに、書けない無念!

あは、わかった。
それは夢だ。
試験中、寝てたね?

違うって。
お前も被ってみろよ。
脳がウズウズしてくるぞ。

どれ…。
頭かゆい!ムズムズするよ。
新作アクセのアイデアがドンドン浮かぶ!

なぁ?言ったとおりだろ。
どうやったら、書き残せるのか。
絵麻も一緒に考えてくれよ。

そうねぇ。
アイデアはぜひ欲しいよね。
清のカンニングはどうでもいいけど。

清じゃなくて、織羽。
外国っぽくオリバーと呼んでくれ。
くそぅ、エマとかうらやましい。

清を訳せばpureだよ。
クリーンな感じで素敵。
フランス読みだと、purね。

…なんとなく、貧乏そうで嫌。
それはいいから、アイデアくれよ。
帽子のひらめきをメモする方法について!

えーっとね…。あ、わかった。
帽子の羽根かざりを使うといいよ。
これで字を書けって。

あ、そうか。
帽子に直接聞けばよかったんだ。
その手があったかー。

貧乏は、綴が違う。
それはさておき、インクだよ。
この部屋にあるかなー。

つけペンにするのか。
カウンターで見た。
ちょっと借りてくる。

さすが中世風の部屋だねー。
わざわざインク常備してるんだ。
製図用なら、尚うれしい。

持ってきた。
指定が細かいな。
お前は漫画家か。

羽根が痛むから、スラスラっとね。
楽に線を引けるほうがいいんだって。
帽子が言ってる。

注文多いな、帽子。
さて、じゃあノート出してと。
ここに書いてみろよ。

ありがとう。ノート借りるね。
あれ、書けない…。
羊皮紙がいいんだって。

はぁ?
紙まで指定するのか。
それも書きやすさ?

ううん、雰囲気の問題。
こ汚いノートには文字書けない。
この部屋に羊皮紙あるかな。

字が汚くて悪かったなー。
お前、帽子に言わされてんの?
羊皮紙なら、机の中を探してみろよ。

あっ。あったー。
勝手に使っていいのかなぁ。
まぁ、いいよね。いいことにしよう。

早くしないと、アイデア忘れるぞ。
インクが乾く前に手を置くなよ。
文字がこすれる。

えーん、どうしよう。
急いで書かないと忘れちゃうのに。
乾くの待ってると、頭真っ白ー。

でも、帽子に指示された方法だろう。
なんでだ?
あ、そうか。外国は横書きだ。


 

絵麻 絵麻   翔愛学園高等部2年生

友だちの織羽に帽子を贈った。
中世風のアクセを作るのが趣味。

織羽 織羽   翔愛学園高等部2年生

中世にあこがれている。
友人たちには織羽(オリバー)と呼ばせている。

 

文章:望月明音(ビジネスアカウント)

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