アイキャッチ物語 #259「彼女のプレゼント」

いつもかわいいと好評頂いているアイキャッチ。ビジネスアカウントのメンバーに頼んで、ストーリーをつけてもらいました。

(前を歩いてる人、大変そうだ。
大きな箱を抱えてる。
クリスマスの買い物かなぁ。)

ふぅ、ふぅ。
おもたーい。
ちょっと休憩~。

えっ、竹内!?
(あの声、うちのクラスの。
このまま素通りするか、声をかけるか。)

あっ。
このレジ袋、破けてる!?
えー、最悪!

(それ、俺の足元に落ちてるよ。
長くて細い羊羹。
拾って届けるかな。)

まぁ、いっか♪
拾った誰かにプレゼントだっ。
さーて、休憩おわりっ。

あっ!
ちょっと、これ!
君の羊羹、ここだよ。

へっ?
あ、ほんとだ。
どうもご親切に、ありがとうです♪

えーっと。
俺のこと、忘れた?
同じクラスの竹内さん。

えーっと?
あ、ああっ!
窓際の席の大和くん?

俺、窓際の大和です。
思い出してくれて、嬉しいよ。
そんなに印象が薄いかな?はは、知ってた。

ごめん、違くて。
いつも制服姿でしょ?
オシャレしてるんだもん。

これ?
今日はクラスで浮いてたから。
さっき、買ってきたとこ。

あは、みんな気が早かったね。
私もだけど!
クリスマスがまちきれないよね!

年末は早く過ぎるからね。
今から用意してちょうどいいよ。
これで俺もクリスマス仕様だ。

そうだね!かっこいい。
じゃ、私はお先に。
友だちに頼まれてるから、届けなきゃ!

竹内は断り下手なんだから。
昨日の日直、一人でやってたし。
毎朝、花壇の手入れも。

知ってたの?
よく見てるんだねぇ。
えっと、窓際の大和くん。

大和、だよ。大和。
ほとんど絡んでないから仕方ないけど。
窓際の、って、俺の名前じゃないから。

スルッと出てこなくって、あは。ごめん。
大和くん。大和。やーまーとー!
うん、覚えた!

そこまで連呼しなくても。
(好きな子に呼び捨てされるなんて。
ご褒美かっ。)

顔、寒いの?
袖で隠しちゃって。
マフラーしたほうがいいよ。

マフラー、持ってないし。
クリスマスプレゼントでもらえたらなぁ。
(ちらっ。)

クリスマスプレゼント!
今年も、友だちと交換するんだよ。
大和くんも、友だちと?

(そういう関係じゃないよな。
知ってた。)
俺は、イブはヒマだし。

そうなんだ!
じゃあ、女子寮においでよ。
私、そこ住んでるの。

えっ。
男を部屋に?
竹内、なんて無防備。

あ、ちがうからっ。
入ったとこに、共用スペースあって。
寮の先生が出入りするからね!

あぁ。そう。
二人っきりってわけじゃないんだ。
(ホッとしたけど、なんというか……。)

私ねー。クリパの幹事なんだ。
ほら、この大荷物!
全部お部屋の飾りだよっ。

飾り?
あ、これ意外と軽い。
竹内マッチョ説が消えた。

ちょっ。
誰がマッチョ!?
違うから、全然軽いから!

これ、このまま運ぶよ。
寮に届ければいいんだよね。
どうせ帰り道そっちだし。

そんなの申し訳ないよ。
自分で持てる。
私がクリパの関係者だから。

関係者なら、俺もでしょ。
今、誘ってくれたじゃないか。
だから、持つ。

大和くんって、親切さんだね!
感激しちゃったよ。
ただのクラスメイトなのに、私たち!

ああ、うん。
そうだね。
ただのクラスメイトだね……。

今から、友だちになろ。
友だちには、プレゼントしなくっちゃ。
お礼に何がいいかな。

お礼なら、ほら。
さっき話題に出てた。
長いやつが。

ああ!
羊羹があったね。
それ、君にプレゼントするよ!

じゃなくてー。
まぁ、いいか。
竹内に、名前覚えてもらえたから。

私の名前、まどか。
代わりに覚えてね!
もう友だちなんだから。

そんなの知ってた。
これからは、声に出すよ。
クラスのやつら、びっくりだね。

明日会ったらでいいけどね。
好きな色を教えてね。
今からなら、マフラー作れるよ!


 

まどか  まどか  翔愛学園高等部1年生

大和のクラスメイト。
世話好きで、かなりの甘党。

 

大和 大和 翔愛学園高等部1年生

クラスに気になる女の子がいる。
イブまでに仲良くなりたいなーと期待している。

文章:望月明音(ビジネスアカウント)

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