アイキャッチ物語 #63「自信過剰な彼女と魅惑の香水」

いつもかわいいと好評頂いているアイキャッチ。ビジネスアカウントのメンバーに頼んで、ストーリーをつけてもらいました。

 

よう、さより。バッ!

ちょっと、しげる。寒くないの?

寒さなんか気にしちゃ、オシャレはできないぜ!バッ!

何か言うたびに上着を片方はだけるのやめて。一緒にいると恥ずかしいわ。

いい匂いしない?こう、ワイルドな男っぽい。バッ!

お風呂入ってないの?やだぁ。

いやいや、香水だよ!素肌に香水つけてんの。ほら、クラクラっとしてきただろ?バッ!

頭が痛くなってきたわ。まぁた変なモテ期到来グッズを通販したわね?

ファスナー式モテ財布とは違って、今度のはマジだって!体験談がすごいし、写真も載ってた。バッ!

バイト代そんなもんにばっか使って。計画性無い男はモテないわよ。あとその仕草やめて。

さよりにだけモテれば十分さ。バッ!どうだ、今度はすごいだろ。

子供か!孔雀みたいに服の裾を持って広げんな!いっそ、そのまま脱いでしまえ!

お前って慈悲が無いのな。この寒空の下で脱げと言うか。

じゃあ、前閉じておとなしくしときなさい。ほら、道行く人がジロジロ見てる。

見られちゃまずいのかよ。

私、これ以上目立ちたくないのよ。地味めな格好してても溢れる美少女オーラで苦労してんだから。

…自信過剰な奴め。

あんたに言われたかないわ。

なぁなぁ、今年はチョコくれるだろ?毎年かーちゃんのチョコだけなんて辛いんだわー。

やだ。誰が幼なじみで手を打つか。私は白馬の王子さまがいいの!

俺ら竹馬の友じゃん。にやり。

やめて!上手いこと言ったからってドヤ顔すんな。そういうガキっぽいとこマジで無理!

無理無理言うなよ~。あれ、ここって昔俺らが遊んだ空き地じゃなかったっけ?家が建ってら。

知らなかったの?町並みは少しずつ変わってってんのよ。

俺とさよりは昔と変わらず一緒なのにな。

そうね。でも、あんたがカレッジ行くときは、私は就職してるかもね。

またそんなつれないことを言う。そんなに俺って魅力ない?

見飽きた。

さよりみたいに高望みする女子は王子様に避けられるぞ。

理想が高くてどこが悪い。さ、もうこれ以上ついてこないで。

お、ここお菓子屋じゃないか。あれ、昔ここは弁当屋じゃなかったっけ。

義理で良けりゃ、買ってきてあげてもいいけど。

本命もいないくせに、義理も何もあるか。数撃ちゃ当たるの絨毯爆撃作戦するんだろ。

ふん。今まで私とお近づきになるきっかけが無かった男子に、チャンスをあげるのよ!

さよりってガキの頃からアタマン中は女王様だよな~。ノリについてくるやつ誰もいなくてボッチ。

ボッチゆーな。

強がんなよ。

しげるがいてくれたじゃない。だからボッチゆーな。

そうだぞ。竹馬の友だからな!

どう見ても義理チョコと、リボン付きの贈答用、どっちがいい?

え、買ってきてくれるんか?

今だけ気が変わったのよ。白馬も竹馬も似てる気がするから!どっちか選べ。

さよりが食べたいやつを半分こで。ガキの頃、そうやっておやつ代浮かしたろ?

じゃあ、孔雀の真似して寒空の下待ってなさい。

へいへい。求愛ポーズで待ってまーす。やっぱ香水、効いたのかな。


さより

さより 翔愛学園高等部1年生

自信過剰な女の子。
しげるとは幼なじみ。

しげる

しげる 翔愛学園高等部1年生

幼稚園の頃からさよりが好き。
通販で怪しげなモテ期到来グッズを買っては試している。

 

 

文章:望月明音(ビジネスアカウント)
背景:逢坂イチカ(ビジネスアカウント)

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