アイキャッチ物語 #67「好きな人にあげるチョコは創意工夫でできてます?」

いつもかわいいと好評頂いているアイキャッチ。ビジネスアカウントのメンバーに頼んで、ストーリーをつけてもらいました。

 

いずみさん、僕までキッチンに来ちゃって良かったの?

うん。洋祐くんと一緒にチョコ作りしたかったの。

僕とふたりで共同作業ですか。いずみさん、大胆っ。

ちょっとね、証人になってほしいんだ。異物混入してないってね。

異物って?

女の子の髪の毛とか、惚れ薬とか。両思いになれるおまじないってやつ。

ホラー漫画じゃないんだし、誰もしないよ。いずみさんもするわけない。

そうなんだけど、去年あげたチョコに当たってお腹こわした先輩がいてね。

えっ。いずみさんに好きな人が?

冷蔵庫にあったカラースプレーチョコが、消費期限2年も過ぎてたの。

好きな人相手なのに、割りといい加減に作ってるんですね。

怪しい魔術で呪いをかけたなんて、失礼よね。

調理が適当と言われるよりはマシかも。

さぁ、調理を開始するよ。手伝ってね。

ああっ、調理台の天板に謎の魔法陣が描いてある。

調理器具にも怪しげな文様が描いてあるでしょう。これ、描くの苦労したんだから。

恋のおまじないってやつですか。

今年の私は、努力を惜しまないって決めてるの。

いやいや、いずみさんが口頭で好きですって言えば男子なら断れないんじゃないかな。

そうかなぁ?だったら嬉しいけど。

僕のためにここまでやってくれた嬉しいから即OKです。

え?洋祐くんは私の助手だから、チョコあげる相手じゃないよ。

なんですと!?

あげるのは今年も先輩。あれ以来ずーっと避けられてるのよね。

あらら。

だから、洋祐君が先輩に安全宣言してほしいの。

うーん。なんか気分は複雑だけど、了解です。いずみさんの恋を応援します!

ありがとう~。じゃあ、このブロックチョコを湯煎するから見ててね。

はいっ。温度計なんて使うんですね。

テンパリングしたら美味しくなるってネットで見たからね。

へ~。このチョコもらう先輩は幸せものだなぁ。

溶けてきたけど、なんだか物足りないわね。

え?これだけでも十分うまそうですよ。

なんかこう、ビビッと来るものがないのよ。冷蔵庫からドライフルーツ出してきて。

あ、はい。…これでいいです?

ありがとう。じゃあ、ドバっといれるわよ。…おかしいわ。

今度はどうしました?

私のイメージじゃ、チョコの中に煌めく宝石みたいになるはずなのに同化しちゃってる。

そりゃ、溶けたチョコに入れたらこうなりませんか。

じゃあ、次は型に入れてから考えましょう。

型はこれですよね。大きなハート型。うわ、これにも謎の模様描いてある。

この恋は絶対に実らせたいから、こっちも必死よ。

ふむー。こんなのに時間使うより、安全な食材集めたほうが賢明なような。

チョコを型に流し込んだけど、なんだか物足りなくない?

今度はなんですか。

固まったらチョコペンで絵を書こうかな。確か、前に買ったのが残ってるはず。

ちょ、ちょっと待って。それ、いつのやつか確認しませんか。

未開封だから大丈夫よ。前のは使いかけだったもの。

ならいいんですけど。行き当たりばったりすぎやしませんか。

調理はその場のインスピレーションって言うじゃない。

もっと計画的にやりましょうよ。

チョコが固まるまで暇だから、あっちでお茶しましょうか。いい紅茶があるの。

いいですね!

あっ!ひらめいたわ。紅茶の茶葉を混ぜたらどうかしら!?固まる前に入れちゃおうっと。

こりゃ、今回も先輩にお断りされるなぁ。ま、僕がいるから問題ないけどさ。

 


いずみ

いずみ 翔愛学園高等部2年生

先輩に恋する乙女。卒業前にチョコを渡したい。
無計画な調理でやることが割りといい加減なのが欠点。

洋祐

洋祐 翔愛学園高等部1年生

いずみに片思いしている。
いずみの欠点を目の当たりにするけど、好きな気持は変わらない。

 

 

文章:望月明音(ビジネスアカウント)

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