いつもかわいいと好評頂いているアイキャッチ。ビジネスアカウントのメンバーに頼んで、ストーリーをつけてもらいました。
「拓真、どうしたの。その頭。おさるさん?」
「いやぁ~夏だし、暑いし、短くしようかと」
「じゃあ、なんでもみあげ残してるの」
「え?かっこ良くね?この夏は『もみあげ男子』がトレンド入りすると確信してるけど」
「なんでも男子つけりゃいいってもんじゃないでしょう」
「五十鈴はいいよなー。長い髪を上にまとめりゃ涼しそうだ」
「あら、気づいてくれた?ちょっと意外かも」
「さすがの俺でも髪をくくってるかどうかくらいはわかるぜ」
「あはは。男子ってそういうとこ見てないってよく聞くじゃん」
「なにおう。観察眼は人並みにあるぞ」
「これから浴衣に着替えておでかけするんだよね。それでセットしてもらったの」
「髪をあげると大人っぽいというか色っぽいというか」
「どきっとする?」
「無理無理。だって五十鈴が鼻たれの頃から知ってるもんな」
「中学生の頃には鼻たらしてなかったよ!…って、そうじゃなくて!」
「怒るな。どうどう。俺はこれからバイトなんだよね」
「うわ~大変。頑張ってね。…って、私は馬か!」
「おう。そっちもたくさん楽しんでこいよ!」
「…ちょっと、そのもみあげ触っても良い?」
「なんでだ。金とるぞ」
「だってたわしみたいで触り心地良さそうだもん」
「人の頭つかまえて何を言うか。実はこの髪型にした深い理由があるんだよ」
「深い理由?まさか、拓真ったら彼女でも作る気!?」
「はぁ?なんでそうなる」
「高校の夏だし、大人っぽく青春を送りたいもん。わかるわ~」
「わかってねーだろ。勝手に話すすめんな。俺が敬愛するサッカー選手がな、昨日のテレビでこの髪型にしてたんだ」
「あ~。私も見たよ。理想に近づきたかったわけね」
「そそ。俺、形から入るタイプだから」
「サッカーの技術も近づくといいよね。万年補欠じゃ切なすぎるわ」
「おう!この夏はバリバリ練習して二学期の試合に備えるぞ!」
「えらいっ!熱中症にならないように飲み物を差し入れしてあげるね」
「サンキュ。でも大人っぽく青春を満喫するので忙しいんだろ」
「額に汗してがんばる友を見守る青春もいいじゃない」
「真っ黒に日焼けするぞ」
「そっか。陽に当たらないように長袖を着て行くね」
「見た目が涼しい格好で頼む」