翔愛学園の生徒さんから頂いた悩み相談に対し、私だったらどうするかを答えていきましょう。
PN: 匿名希望さん
疲れているけど休めない、そういうときはどうやって乗りきりますか?
休めないということは、休むためのまとまった時間がとれないっていうことですよね。
休むことの目的は、体力を回復することです。充分に体力を回復するだけの休憩時間が確保できない場合は、短時間で体力を回復する方法を考えるしかないと思います。
栄養で乗り切る
効果的な体力回復で、まず思い付くのは栄養補給です。とはいっても、ドリンク剤はカフェインの効果で一時的にスッキリした気がするだけの場合があるので、本当に回復できているかどうかは、慎重に考えなければなりません。ただ、ビタミンを採るのはいいことでしょうね。
どちらかというと薬に頼るよりも、肉をガッツリ食べるとか、精神的な満足度も高い栄養補給をお薦めします。
細切れで休憩する
まとまった時間休息できないのでしたら、仕事しながら細切れで休むしかありません。背伸びをする。椅子から立って少し歩く。遠くを見る。などのリラックスできることを、こまめに行うように意識するといいでしょう。
余分な緊張を解いて仕事をする
仕事の手を抜くとか、だらだらするという意味ではありません。
一生懸命仕事をすると、集中して知らず知らずのうちに肩に力が入ったり、背中の筋肉を緊張させたりしているものです。筋肉の余分な緊張は、疲労を増加させますので、しっかり意識を集中させつつ、余分な力を抜くような仕事の仕方を心がけてみましょう。
私の尊敬する人物に、星野一義さんというレーシングドライバーがいます。55歳というアスリートとしてはたいへん高齢な歳まで現役でした。その星野さんのインタビューで、「この歳まで現役を続けられたのは、そういう走り方を見つけたからだ」という趣旨の言葉があり、たいへん印象に残っています。
つまり、自分の命を削って走るような速さではなく、無駄な力を使わずに速く走る方法を見つけられたから、(星野さんだけでなく、高橋国光さんや長谷見昌弘さんも)長く現役でいられたという話です。
私も、長く現役でいられるよう、無駄な力を使わない仕事を常々心がけています。
以上、ついついデスクワークを想定したアドバイスになってしまいました。もし肉体労働系の方でしたら、脱力するのは危険な場合もありますよね。でも、肉体労働はきっちり休憩時間をとることが安全管理上必須だと思いますので、休めない肉体労働はそもそも避けるようにしてください。