【連載】仮想世界の暮らし方 第16回

競争は悪いことなのか

私たちの世代では、子どもの頃に「クラスで1番になりなさい」と当たり前のように言われていたように思います。

一方最近では、運動会で順位をつけないなど、競争を避ける風潮もあるようです。

競争することは、はたして悪いことなのでしょうか。

クラスで1番になろうという競争は、今まで1番だった人を2番に落とし、1番の地位を奪い取ることです。

このように、誰かが勝つことで誰かが負ける競争は、「ゼロサムゲーム」と呼ばれるものに近いルールです。
詳しく調べたい人は、「ゲーム理論」に関する書籍を参考にしてください。例えば、10点とった人がいたら、別の人が-10点になり、総和が0になるルールというのがゼロサムゲームの意味です。

つまり、誰かから何かを奪うことで、奪った人が勝者になる「ゼロサムゲーム」では、皆が幸せになれないことは明らかです。

 

一方、ゼロサムゲームでないものは、ノンゼロサムゲームあるいはポジティブサムゲームと呼ばれます。

近代のビジネス社会では、誰かが勝って誰かが負けるゼロサムゲームではなく、参加したプレイヤー全員が幸せになるような、Win-Winを目指すのが常識です。

Win-Winを目指すことと、運動会で仲良く手を繋いでゴールすることが違うのは、解説するまでもありませんね。

 

一生懸命勉強すること、一生懸命走ることは、悪いことではありません。
しかし、子どもの努力を煽るための「1番になりましょう」という言葉には問題があると思います。

1番になることを目的にすると、自分が努力して1番になる方法だけでなく、他人の足を引っ張る方法も選択できてしまうからです。

しかし、仲良く手を繋いでゴールのように、努力を放棄することを教えるのも、また別の問題があると考えます。

 

現在の日本は、経済的に余裕があるとは決して言えない国になっています。競争しないために努力を放棄したり、自国内で足の引っ張りあいをしているようでは、ますます衰退するでしょう。

日本人には、皆が幸せになるために、協力してWin-Winの社会を目指そうという考え方が、大いに不足していると感じます。

競争を避けて仲良くゴールするために努力を放棄するようでは、良い社会にはなりません。Win-Winの関係を目標に、全員が努力することを目指したいものです。

 

余談ですが、私はキャラフレにバトル要素を入れませんでした。それは競争で課金を煽ることや、お金をつぎこんだ人が勝てる仕組みが良くないと思っているからです。
何もしなくても公平であることを理想としているわけではありませんし、競争そのものを否定するつもりもありません。

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