【連載】仮想世界の暮らし方 第15回

ゴールを目指すだけでは走り続けられない。走る楽しみを見つけよう。

 中学・高校時代の勉強は、良い高校、良い大学へ進学することを目標にしていませんでしたか?
私もそんな勉強の仕方をしていました。

  もちろん、単純に偏差値が高い学校を目指すのでなく、自分のやりたいことを考慮して志望校を考えたりします。しかし、最初はできるだけ難関の学校を目指そうとし、やがて実力に応じた妥協をし、最後には自分のやりたいことができるから、という後付けの理由を見つけたように思います。
 私は、就職活動はしませんでしたが、進学後は同じように良い就職先を見つけることをゴールに設定し、勉強や就活に励んでいる人が多いように思います。

 良い進学先や良い就職先を目指すことをゴールとするような教育方針に、学生は何の疑問も持たない場合が多いでしょう。もちろん、人生における大きな目標を達成するために、目の前の小さな目標を達成していくことは、モチベーション維持に効果的な方法です。

 しかし、良い学校へ進学することや、良い企業へ就職することがゴールでないのは、なんとなく感じているのではないでしょうか。ゴールしたことに安心して次の目標を見失ったり、その後のビジョンを何も考えていなかったりして、苦労した経験はありませんか?
 現実は、良い大学に進学してからも、勉強という努力は続けなければならず、良い企業へ就職してからも、努力は続けなければなりません。マラソンのゴールのように走ることから開放されるわけではなく、進学や就職は折り返し地点に過ぎません。まだまだ走り続けなければなりません。

 人生はゴールのないマラソンと言われると、まるで死ぬまで苦しみが続くようです。そう考えてしまうと、救いがありませんね(笑)。でも、実際にマラソンを愛好する人は、苦しみから開放されるために走っているわけではないでしょう。ゴールの喜び以前に、走ることを楽しんでいるのではないでしょうか。

 人生を楽しく生きたいとは、誰もが思うことでしょう。だとすると、ゴールを目指して苦しさに耐える勉強法ではなく、楽しめる勉強法を見つける必要があります。
 仕事も同じように、日々楽しめる仕事を目指すべきです。ただ、勘違いしないで欲しいのは、勉強や仕事を楽(たの)しむことは、楽(らく)をするという意味ではありません。

 皆さんに馴染みの深いゲームに例えてみましょう。
 ボスキャラを倒すために、面白くないレベルアップを延々と強いられるゲームは、長く遊ぶ気になりませんね。本来はプレイする過程が充分面白く、ゴールはそのご褒美として設定されるのが理想です。楽にレベルアップして、ご褒美をもらうだけのゲームも、すぐに飽きてしまうことが想像できます。

 今の仕事が苦しい時、もっと楽なことはないかと考えてしまうと、人生の喜びは見つかりません。しかし、苦しいことを努力だけで乗り切ることも正解ではないと思います。今の人生がつまらなかったり、うまくいってないことを、両親や教育のせいにすることも違いますね。

 皆さんも私も、まだまだ走っている途上です。私も立ち止まらないために、自分にあった走り方を探しながら、走り続けているのです。

【連載】仮想世界の暮らし方 第15回” に対する意見

  1. ピンバック: 『楽しく仕事して楽しく生きるためには』永江一石さんの記事について | 2.5次元ではたらく社長 濱田功志 のブログ

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