【連載】仮想世界の暮らし方 第13回

青少年の輝き

活き活きとした子供たちの様子を「輝いている」と表現することがあります。「輝いている」という言葉は、肉体的な若さを指しているわけではありません。
もちろん、単純に容姿が優れていることを指しているわけでもないでしょう。


私が若い子たちの様子をみて、輝いていると感じるのは「何事にも積極的な様子」をみたときです。
積極的な理由としては、好奇心の旺盛さであったり、コミュニケーションに対する貪欲さであったりが考えられます。それらは、小さい頃なら誰もがもっていることです。

大人になると「輝き」が失われるのは何故でしょう。
最初は積極的で、何事も恐れない子供たちも、徐々に失敗の経験を積み重ねていきます。
「失敗経験」がなければ、自分の好奇心に対して真っ直ぐな行動をとることができていた子供たちも、だんだんと自分の行動に躊躇したり、発言に臆病になったりします。

特に、中高生の年頃は、失敗と向き合うための時期でもあり、苦い思い出とは切り離すことができない時期でもあります。

「自分はその頃輝いていたか?」と自問すると、失敗体験ばかり思いだされて、沈んだ気持ちになる人も多いと思います。輝かしい学生生活をおくっている周囲の様子をみて、羨ましいと思うこともあるでしょう。
「失敗を恐れずに、積極的に取り組みましょう」と、大人は簡単に言うわけですが、なかなか難しいのが現実でしょう。

若い子たちはちょっとした失敗で、積み上げてきた評価を一瞬で失うことがあり、そのことに脅えているように思います。

進学などで環境が変わることで、失敗体験を一度リセットし、輝きを取り戻そうとすることもできると思います。ただ、そういうチャンスがあっても、失敗の呪縛に捕らわれてしまう人も多いでしょう。
そんな風に臆病な人でも、仮想世界であれば、輝けるような学園生活を送るチャンスがあると思います。

もちろん、ネット上のコミュニケーションなら失敗しないと保証されているわけではありません。でも、臆病になってしまった心に対する良い処方箋として、失敗を無かったことにするよりも、成功体験を積み重ねることが大切です。

小さな成功体験を積み重ねる場として、仮想世界はとても有効だと考えています。

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