【連載】仮想世界の暮らし方 第11回

挑発する相手

ネット上では、挑発的な言葉を見かけない日がないように思います。人はどうして、わざわざ相手を怒らせるような言葉を投げかけるのでしょう。人間は、本来平穏を望んでいる生き物だと思います。彼らは平穏に退屈し、争いを望んでいる人たちなのでしょうか。

挑発的な言葉の裏には、無意識な競争意識があるように思います。それは、教室の中でクラスのメンバーと優劣を競うことのように学校教育で刷り込まれてきたことでしょう。いや、もしかしたら幼稚園や保育園の頃、あるいは物心ついてすぐの頃から、「〇〇ちゃんより賢い」、「〇〇ちゃんより良くできた」などと比べられてきたことから、積み重なっているのかもしれません。
特に、両親は子供の成長を喜ぶ時に、同じ歳頃の、よその子よりも優れていることを基準にすることがありがちなように思います。

小さい頃から刷り込まれた競争意識は、本人が競っている自覚がない時でも、無意識に顔を出すことがあります。その競争意識のせいで、なにげないコミュニケーションでも相手より優位に立とうとし、挑発的な言葉が発せられるように思います。

挑発的な言葉を投げかけてくる相手は、いったい何と競争しているのでしょう。決して相手との交渉を有利に進めたいというような、大人の心理ではなさそうです。

そこで行われているゲームは、おそらくこんな構図です。
・自分は冷静であるというポジションにいて、
・相手が感情的になったら、
・自分が優位だと実感できる。

ここまで気づけば、挑発を受け流すことの必要性が見えてくるでしょう。

もちろん、相手は自分が優位に立とうとは、意識してないと思います。無意識であるからこそ、余計にたちが悪いとも言えます。
ツイッターやFaceBookを見ていると、いい歳をした大人たちが、必死になって挑発的な言葉を投げかけている様子が目に余ります。大人になれない大人たちが大勢いるのは、オタク世界に限ったことではないようです。

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