アドベンチャーゲームが好きなのか、ビジュアルノベルが好きなのか、作り手によって好みが別れるところだと思います。
【4-1】ノベルモード
キャラフレのスクリプトで地の文が多いビジュアルノベル形式のコンテンツを作る時は、ノベルモードを使うと楽に記述できます。ノベルモードにすると画面が半透明で暗くなり、Message文によるテキスト表示がキャラや背景/前景が表示される上画面に重なります。
ノベルモードを使うには、以下のコマンドを用います。
コマンド
Novel.start
//ノベルモードを開始します。
Novel.end
//ノベルモードを終了します。
記述例
Novel.start
Message:
旧校舎の中はどこかひんやりしていた…
Message:
静まり返った屋内は、
自分たちの足音や服の布ずれの音がひどく大きく聞こえた
Novel.end
Novel.startコマンドでノベルモードになると、Novel.endコマンドで終了するまで、Messageやセリフが上の画面に表示されます。
地の文は上画面に表示したいけど、セリフはセリフ枠に表示させたいという場合は、Nove.startとNovel.endを繰り返し使用してください。
あまり頻繁に切り替えると演出がうるさいと感じる場合があります。
そんな時は、シーンが切り替わって最初の説明にノベルモードを使用し、そのシーン中はセリフと心の声のみで進行、シーン終了時の補足説明にノベルモードを使用し、次のシーンへ切り替える、のような進行パターンがオススメです。
【4-2】ノベルモード中の一枚絵表示とwaitコマンド
ノベルモード中のEVコマンドやBGコマンドは、Novel.endコマンドを使わなくとも一旦黒の半透明が解除され、一枚絵がしっかり表示されるようになっています。ただ、表示時間が短いと感じた場合は、waitコマンドで調整することができます。
コマンド
wait:s
//s=待機ミリ秒数
記述例
BG:S10-003Pa
Novel.start
Message:
旧校舎の中はどこかひんやりしていた…
BG:S10-004Pa
wait:300
Message:
静まり返った屋内は、
自分たちの足音や服の布ずれの音がひどく大きく聞こえた
Novel.end
waitコマンドはノベルモード関係なく、どこでも使うことができるコマンドです。ただ、使いすぎるとプレイヤーが待たされることでストレスになる場合がありますので乱用は避け、必要な場面のみで使用するようにしてください。
【4-3】Novel.clearコマンド
上記の例では、途中で一枚絵(背景)を表示したあと、自動的にノベルモードに復帰すると説明しました。
その際、直前の文章「旧校舎の中はどこかひんやりしていた…」が出てきてしまうことに、違和感を感じる場合もあるでしょう。
直前のノベル表示をクリアするには、Novel.clearコマンドを使います。
コマンド
Novel.clear
//引数はありません
記述例
BG:S10-003Pa
Novel.start
Message:
旧校舎の中はどこかひんやりしていた…
Novel.clear
BG:S10-004Pa
wait:300
Message:
静まり返った屋内は、
自分たちの足音や服の布ずれの音がひどく大きく聞こえた
Novel.end
次回は、いよいよキャラクターについて解説する予定です。