新年明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。
キャラフレではカウントダウンイベントを経て、神社の縁日、七草がゆ、福袋、カタログ販売とイベントが続きますが、それらの準備を終えると、しばしの間のんびりできます。
この機会に、評価用に準備していたVRゴーグル数機種をじっくり使ってみることにしましょう。
まずは軽く触ってみた感想です。
Galaxy Gear VR
まずは大本命というべき、SamsungのGear VRです。S6世代に対応した旧モデルも持っているのですが、現在試しているのはnote 8対応の最新モデルです。
http://www.galaxymobile.jp/gear-vr/?cid=jp_ppc_google_a-gearvr_20170823
oculusとの共同開発モデルということもあり、たいへん完成度の高い印象です。
視野角も101°と広く、ジャイロの追従性もたいへん正確です。
弱点としては、Samsungのスマートフォンを持っていないと使えない点、そしてアプリもGear VR対応のものに限られる点でしょうか。
ただ、ハードウェアの完成度としては、今回試した中で唯一不満のない出来でした。(逆に言えば今回試した他の製品は全てハードウェアの完成度に不満がありました)
価格は、スマートフォンとは別に1万5000円程度になります。
Google Daydream View
こちらもAndroidスマートフォン向けとなりますが、Googleの新APIであるDaydream用のゴーグルになります。
まだAsus のZenfone ARなど、一部のハイエンドスマートフォンにしか対応していないのが現状ですが、徐々に増えてくることでしょう。
私の手元にあるのはひと世代前で視野角の狭さに不満があります。最新機種では約100°と、Gear VRと同程度になっています。
価格はスマートフォンとは別に1万1000円前後で販売されているようです。
Galaxy note 8との組み合わせで試しましたが、レンズ越しの映像の見やすさや、ジャイロの追従性は問題ありません。しかし、コントローラーがうまく認識せずに、データ初期化して何度もやり直したりと、たいへん苦労しました。
まだ登場したてでこなれていない印象です。ただ、 Samsung製品に限定されるGear VRと違い、今後の普及やアプリの充実は期待できます。
Google Cardboard系の段ボールビューアー
段ボールで組み立てるタイプのゴーグルが1,000円以下で売られています。Google Cardboardに対応したコンテンツで楽しめます。
レンズの左右位置の調整ができないタイプが多いので、組み合わせるスマートフォンによっては、視差が正しく表示できませんので注意が必要です。何インチの画面に対応しているかを良く確認してから購入してください。
私のブログで時々掲載しているVRフォトも CardboardアイコンをタップすることでVR表示できますし、 対応アプリも探せばいろいろ見つかります。
弱点としてはコントローラーとセットの規格ではないため、ゴーグルから外してスマホ操作→ゴーグルに装着してVR表示を行き来しないといけないケースが多々あることでしょうか。
長時間もののコンテンツでないと、行き来がなかなかたいへんですが、段ボール製のものは、鼻に当たる部分が痛くなったりと、長時間の視聴に耐えるような作りではありません。
高価なゴーグルを買うまでのお試しと割り切るしかないと思います。
Google Cardboard系の廉価なゴーグル
見た目はかなり本格的なゴーグルが2000円~3000円くらいで売られています。ただ、Cardboard系のコンテンツが前提なので、ゴーグルから外してスマホ操作→ゴーグルに装着してVR表示の行き来は発生することがあります(アプリの作り次第ではあります)
また、ジャイロの追従が遅れたり、ズレたりすることも多々あり、そのたびにスマートフォンを取り出してリセットするのがなかなかのストレスです。
視野角もまちまちなので、広めの製品を選んだ方がいいでしょう。
私の購入したものは2500円程度の値段で、視野角が120°と広く、視度の調整もできヘッドフォンも内蔵されています。
欠点は、レンズ側に鼻息が入りやすくなっおり、すぐに曇ってしまうことでした。(同様な症状はGear VRやDaydream Viewにはありませんので、製品構造の問題と思います)
値段が値段だけに贅沢は言えませんが、アプリとの組み合わせを考えても、これでVRを本格的に楽しめるとは言い難いと感じます。
まとめ
Cardboard系の廉価なゴーグルや対応アプリも増えたため、スマートフォンを使ったVRが身近になったような印象はありますが、逆に品質の低さで所詮VRはこんなものかとガッカリしてしまう可能性も否めません。
逆に言うと、VRをきっちり楽しむには、現状ならGear VR。将来もう少し安定してきたらDaydream Viewクラスの製品は必須と感じます。
要求されるスマートフォンのスペックが高いため、まだまだ一部の人しか楽しめないでしょう。
ただ、Daydream Viewに関しては、加速度的に開発が進む可能性があり、2018年に期待したいと思います。