4月5日の朝日新聞による報道”「スマホやめますか、それとも大学生やめますか」 信州大学長、入学式で迫る“は、ヤフーニュースでも配信され、大きな話題になりました。
まずは、挑発的なタイトルが目をひきます。しかし、メディアは多くの人に読まれたいわけですから、必要以上に煽るタイトルがつけられがちです。信州大学の山沢清人学長に、二者択一を迫る意図があったかなような先入観をもつべきではありません。
幸い、夕方には朝日新聞により”「信州大学・山沢清人学長の入学式あいさつ全文」“が掲載されましたので、そちらをしっかり読んでみましょう。
まず、山沢学長の「若い時の自分探しは勧められません」という主張に目がとまります。
皆様は、もしかしたら、個性の発掘に没頭する「自分探し」をしませんでしたか。また、これからしようと思っていないですよね。若い時の自分探しは勧められません。特に、解剖学者の養老孟司さんは、「個性は徹底的に真似をすることから生まれる」とまでおっしゃられています。伝統芸能の世界に見られる、師匠と弟子の個性の違いを指摘されてのことです。
その後、学生が「知識の量」より「知識の質」を求めること
「創造性」を育てるために時間的、心理的な「ゆとり」が必要なこと
そして、スマホによっていくらでも無為に時間を潰せることに触れ、反響を呼んだ言葉につながります。
皆様はどうでしょうか。残念なことですが、昨今、この信州でもモノやサービスが溢れ始めました。その代表例は、携帯電話です。アニメやゲームなどいくらでも無為に時間を潰せる機会が増えています。スマホ依存症は知性、個性、独創性にとって毒以外の何物でもありません。スマホの「見慣れた世界」にいると、脳の取り込み情報は低下し、時間が速く過ぎ去ってしまいます。
「スマホやめますか、それとも信大生やめますか」 スイッチを切って、本を読みましょう。友達と話をしましょう。そして、自分で考えることを習慣づけましょう。自分の持つ知識を総動員して、ものごとを根本から考え、全力で行動することが、独創性豊かな信大生を育てます。
確かに、 「スマホやめますか、それとも信大生やめますか」 と言っているのですが、その前に若者のスマホの使い方に問題がある点と、その根拠についてしっかり述べられており、少なくとも記事から受けるような、挑発的に語っている印象は読み取れませんでした。
さて、皆さんはどう思いましたか?
例え学生の期間と限定しても、スマホをやめることは耐えられない人が殆どだと思います。そこまで依存させるものが、単なる暇つぶしの道具としてしか見られていないことにも、軽くショックを覚えます。
キャラフレをプレイしている若い世代の皆さんも、ご両親からスマホをやめろと口うるさく言われることがあるかもしれませんね(笑)
現代はモノと情報に溢れています。私たちは、溢れる情報の中から自分に必要な情報を、効率よく取捨選択しなければなりません。そのための有用なツールがスマートフォンであったりします。
あるいは、もっと大事な人とのつながりを維持するためのツールになっているかもしれません。
特に、若い世代の皆さんにとっては、ツールをうまく使いこなすことが、ますます求められるようになります。学生の期間限定とは言っても、スマホに触れないことは、それだけ時代に取り残されることになります。
結局私たちが、まだ歴史の浅いスマートフォンという道具を、上手に使いこなせていないだけかもしれません。道具を使いこなせない間、「道具に使われる」とも言われたりしますが、使う側の人間がスマホの奴隷になってしまっては、健康や学習に害が出ることも当然あるでしょう。
自分のためにスマホをどう使いこなしていくか。一方的に禁止されないためにも考えていきたいですね。
ピンバック: 「 ネット上は騒然!? 10日のイルカ大量座礁死は…」の記事について | 2.5次元ではたらく社長 濱田功志 のブログ