写真と向き合ってみる[35]:魅力的な20mmの明るい短焦点 FiRIN AF

私はスナップ用に30mmくらいのレンズがベストと思っているのですが、コンパクトなボディのAPS-Cで30mm相当になる20mm前後のレンズが、なかなかいいものがありません。
今回やっと、私のニーズにベストなレンズが登場しました。

アイキャッチは、α7RIIIにFiRIN 20mm FE AF f/2.0 1/400秒  ISO100

純正には20mmのパンケーキがありますが、正直なところあまりにも無難な絵しか撮れず、スマホで撮る以上の魅力が感じられません。
フルサイズ用に35mmのSonnarも購入したことがありますが、解像感は高いものの線が太く硬質な印象で、好きになれませんでした。

ZEISSのBatis 18mmやLoxia 21mmなどの選択肢もありますが、それだけの値段を出すならもう1段明るいレンズが欲しいです。

そんな中でTokinaにFiRINという新しいブランド名を冠した気合の入ったレンズがありました。20mmでF2.0の明るさ、そしてフィルター径62mmと、大きすぎない前玉という魅力的なスペックですが、最初に登場したのはMFでした。50mm以上なら拡大フォーカスを使うことでMFでも殆ど不便は感じないのですが、30mm以下の広角ではAFに頼りたいことも多いのが正直なところです。

そんなことを考えながら悩んでいたところ、FiRINのAFバージョンが登場するということで、待ちに待った購入となりました。

20mmという画角は、APS-Cで30mmとなり、風景からスナップまで1本でカバーできるおいしい画角です。そして35mmフルサイズと組み合わせると、ダイナミックな超広角レンズとして活躍の出番があります。

特に明確な撮影目的があるわけでないスナップの場合、α6500と組み合わせるレンズが、なかなか絞れなくて困っていたのですが、これからは迷ったときはFiRINで行けそうです。

今回は近場で撮ったテスト撮影で、あいにくの曇天となりましたが、曇天の空気感が出るかどうかは高級レンズの魅力の一つです。

 

まずは、画角を比べてみましょう。

APC-Cで20mmレンズを使った30mm相当の画角は、ほぼ実際の視野に近い印象です。

ILCE-6500_Tokina FiRIN 20mm F2 FE AF__DSC4090-HDRα6500との組み合わせ。30mm相当

フルサイズのカメラを使って20mmで撮ると、さすがに広く撮れますね

ILCE-7RM3_Tokina FiRIN 20mm F2 FE AF__DSC3720-HDRα7RIIIとの組み合わせ。20mm

いつもの試写です。周辺の歪みも少なく、直線がしっかり出ています。

 

ILCE-7RM3_Tokina FiRIN 20mm F2 FE AF__DSC3708-HDRα7RIIIにFiRIN 20mm FE AF f/2.0 1/2500秒  ISO100

周辺の玉ボケは、フルサイズだと少しうるさいかも。もう少しいろいろ撮ってみないとわかりませんね。

ILCE-7RM3_Tokina FiRIN 20mm F2 FE AF__DSC3729-HDR

APS-Cでクロップすると、たいへん滑らかで美しいボケです。アイキャッチで試写したように、前ボケも綺麗です。

ILCE-6500_Tokina FiRIN 20mm F2 FE AF__DSC4099-HDR

 

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