写真と向き合ってみる[1]:回想編

先日、写真機材の大整理をしました。自分としては、カメラオタクとして、いくところまでいったかなと思っていたのですが、持っている機材の充実度と比べて使いこなせているかというと疑問もあり、もう一度いちからじっくり趣味と向き合っていこうかなと考えています。


以前、中高生時代にオーディオに目覚めた話を書きましたが、カメラにはまったのは大学時代です。まずは、その回想編から書いてみましょう。

家にカメラがなかった小学生時代

私の幼児期や小学校低学年の頃は、自分の写真や家族の写真も残っていますが、私がカメラというものの存在を意識した小学校高学年の頃には、家にはカメラはありませんでした。

おそらく、その頃に親のカメラを触らせてもらう機会があったとしたら、当然ピントはマニュアル。露出もAEはあったかもしれませんが、もしかしたらマニュアル。そんな時代だったと思います。かろうじて小学校低学年の頃に覗かせてもらったカメラの記憶は、ファインダーがスプリットスクリーンのタイプでした。

小学校高学年の頃に、なぜ突然カメラに興味をもったかと言うと、小学館の学習雑誌などの影響で、どちらかというとスパイの小道具的な紹介だったと思います。猛烈に欲しかったのですが、当然そんな高価な玩具を買ってもらえるわけもなく、憧れだけで終わりました。

そんな私が実際にカメラを手にするのは、アルバイトで稼いだお金を自由に使えるようになった大学時代になります。

初めて手にしたカメラは、ミノルタのα-8700i

長らく忘れていたカメラに対する欲求だったのですが、大学時代のとある日、ふと自分で買えることに気づきました。

早速カメラ雑誌を2、3買い集め、自分なりに情報を集めつつ、今思い出してもほんとになにもわかってない素人丸出しだったわけですが、その頃のじぶんなりに悩んだ末に、ミノルタのα-8700iという一眼レフカメラと、シグマのダブルズームキットを購入します。

当時の私は、どのメーカーにどういう特色があるのかもわかっていませんでしたが、とりあえずミノルタα-7000の大量なTVCMのおかげで名前だけは頭に刻み込まれていました。α-8700iは、α-7000の後継にあたる機種で、その頃にはCanonのEOSも登場しており、AFはミノルタだけのものではなかったのですが、知名度による安心感と、とにかくカッコイイと思えたボディデザインが決め手でした。

あとから知ったことですが、スズキのバイクGSXカタナのデザインでも知られるハンス・ムート氏によるデザインだそうです。
適度な未来感のある曲線。ボディのスリムさとがっしりしたグリップが強調されたデザイン。斜めに配置された液晶ディスプレイ。どの角度からみても美しいデザインに、握りやすさ使いやすさも抜群です。
ダイヤルを廃し、ボタンとアップダウン式のレバーになっている点は、使い勝手が劣るという意見もありますが、私は全くそんなことは感じませんでした。

最初に選んだカメラがα-8700iだったことで、ひたすらAマウントを使い続ける現在に至ります。

安価なレンズで満足していた初心者時代

さて、初心者同然で手に入れた一眼レフです。最初はキットレンズで満足していました。70mm~300mm/f4.5~5.6という望遠ズームでも、条件が良ければ、それっぽい写真が撮れたりするものです。
カメラ雑誌の影響でサンニッパ(当時は望遠レンズでポートレートを撮るのが流行っていた時代)はすごいんだ、くらいの知識しかなく、レンズによる味の差なんて知るよしもありませんでした。

当時の写真が残っていれば載せたかったのですが、データ化しているものがなかったので、またの機会に譲りたいと思います。

 

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