音楽と向き合ってみる[1]:回想編

最近、思うところがありまして音楽と再び向き合ってみようかなというシリーズです。念のため、作る方ではなく聴く方です。


どこかで書いたような気もしますが、中高生時代オーディオマニアを目指している時期がありました。趣味として音楽を聴かなくなって久しいのてすが、過去を懐かしみつつ、もう一度その趣味を復活させてみようかなというシリーズです。
途中で挫折する可能性もありますが、その際はご容赦ください。

まず今回はオーディオマニアを目指していた頃を思いだしながら、自分の原点を確認しておきたいと思います。

オーディオマニアはめんどうな手続きが好きなのか

マニア道は「沼」と呼ばれたりしますが、奥が深いというよりキリがないものです。私がオーディオマニア「でした」という表現を使わずに「目指していた」と表現するのは、自分の理想形まで至らなかったという思いが強いことが理由です。
もちろん、理想にいたるまでには一定の財力が必要になりますが、オーディオの場合、最終的にあこがれるのは自分のリスニングルーム、つまり専用の部屋を持つことでした。
当然、学生には不可能な夢物語ですし、大人になってそこに至る前に、別の趣味に変わってしまったわけですが、リスニングルームを実現しないまでも、オーディオという趣味を愛していた時代はありました。

当時はCDが登場する前後の時期で、まだLPレコードが主流でした。国内のオーディオメーカーにも勢いがあり、いろいろな選択肢がありましたが、私は当時デンオンという呼称だった、DENONのカートリッジ/アンプ/スピーカーの組み合わせが気に入っていました。

LPレコードは、ジャケットから出し入れする時に、爪で引っかいたりしてしまうと、その部分がプチっというノイズになりますし、万が一落としたりしたら大ショックです。
盤面に針を落とすときも、レコードを傷つけてしまわないか、あるいはカートリッジ(針から音を拾うユニット)を傷めてしまわないかと、たいへん気を使います。聴きすぎるとすり減って音が劣化するという宿命もあり、カジュアルに聴きたい時はカセットにダビングしたものが現実的です。

とはいえ、LPレコードから直接再生される音の味わい深さはカセットテープとは違うものであり、非常にデリケートなめんどくささを乗り越えて、さあ聴くぞという思いを込めながら音楽に向き合ったものです。

この「思い」が、今回のテーマです。

便利になることでつまらなくなる?

LPレコードと比べると、CDが登場したことによって余計な気遣いは随分減りました。そのカジュアルさは、パソコンやiPodとmp3のおかげでますます加速したと言えます。
しかし、私の場合手軽に聞けることのおかげで、むしろ聴く機会が減ってしまったわけです。

過去のLPコレクションは処分してしまいましたが、少しずつCDで買いなおしたので、CD化されていない一部のアーティストのもの以外は、手元にあります。
すべてmp3にリッピングしてNASに保存してあるので、PCからでもスマホからでもタブレットからでもすぐに再生できます。
過去と比べると驚くほど手軽なのですが、全く聴く気がおきないのは何故でしょう。

世の中には音楽をBGM的に愛好する人もいるし、暇つぶし的な愛し方もあると思います。
しかし、私は集中したいときには音楽は邪魔なので、仕事するときは仕事する。音楽を聴くときは音楽を聴く。というスタイルを好みます。
コレクションが少ないと、さあこれを聴くぞっていう選択肢が限られるので、何を聴きたいかあらかじめ決まっていました。ところが、コレクションがそこそこ増えて、どれでも簡単に聴けるとなると、却って聴きたいものが定まらなかったりします。
そんな時はシャッフル再生でもいいかな、と思ったりするのですが、それで今の気分にマッチした曲に行き当たるかというとそうでもないし、かといって、プレイリストを作り込むのは面倒に思ったりします。
そのようなニーズを解決するためなのか、現在はプレイリストの共有サービスや、お薦めの音楽をプッシュしてくれるレコメンドサービスなどもいろいろあるようですが、その話はまた別の機会にしましょう…

アルバムには作品としてのストーリーがあった

LPレコードという単位で作品を味わっていた頃、LPレコードはヒットしたシングルを集めたベスト盤的なものを除き、多くは全体でひとつのストーリーをもった作品として作られていたと思います。
つまり、シャッフル再生というのは、アーティストが本来意図した聞き方ではなく、アルバムは一曲目から最期まで通しで味わう方がより楽しめると思うのです。1枚につき10曲ないしは12曲で、トータル約40分程度というパッケージングに多くのアルバムが倣っており、40分程度のまとまった時間を音楽に集中するために充てる習慣がありました。

CD中心となったことで1枚40分前後のものばかりでなく、72分という枠を目一杯使おうとしたものや、2曲、4曲、6曲と、いろいろなパッケージのものが登場します。またiPodの普及によってシャッフル再生が当たり前になった現代、アルバムのもつストーリー性にこだわった作品作りがされているのかどうかはわかりません。

ただ、アルバムを通しで聴くのが当たり前だった時代には、BGM的な試聴やシャッフル再生からは得られないメッセージも受け取ってたいたように思います。

現代の環境も踏まえた上で音楽に向き合ってみる

さて、過去を懐かしみつつも、LPレコードや真空管アンプを手に入れて音楽を聴こうと思っているわけではありません。
もちろん、そういう楽しみもあっていいとは思いますが、私は技術系の人間として新しいもの好きなので、新しいなりの音楽環境を再構築しようかなと思いました。

まず、どこで聴くかを考えてみます。過去のお気に入りオーディオ機器はすべて処分してしまったので、プレイヤーはPCかスマホ想定になります。
実は、当時の憧れの機材が中古で安く出回っているので、買い揃えたい欲望もあるのですが、置く場所がないので断念します。

仕事中のBGMはいらないし、音楽を聴くためのまとまった時間がそもそもとりにいくことを考えると、外に出た時に聴くのが時間の有効活用になりそうです。そうするとスマホ+ヘッドホンが現実的です。

音質重視なら密閉型やカナル型、ノイズキャンセリング付きとか、いろいろ気になるものもありますが、私はHi-Fiであることよりも心地よさを重視したいです。音質的な心地よさも大事ですが、重くて邪魔になったり、耳に接する部分に不快感があるものよりも、装着を意識しないですむような付け心地が理想です。

今のところ、ゼンハイザーのオープンエア型が抜けが良くて歪みが少なく、疲れない音質で気に入っています。

ケーブルのとりまわしを考えるとBluetoothにしたい気もしますが、無音時のヒスノイズ(ホワイトノイズ?)がちょっとがっかりな気もします。これは別の機会に探求しましょう。

NAS上のmp3が総容量で40GByte程でしたので、64GのMicroSDを使えば、全部持ち出せそうです。
楽曲の管理にiTunesは使っていないので、とりあえず全コピーしつつ、汎用のバックアップソフトで差分コピーをすれば、当面は不自由しなさそうと考えます。

というわけで、まずは音楽を聴くための環境を外に持ち出すところから始めてみようというところで、次回に続きます。

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