キー配列を自由にカスタマイズ:「かえうち」が届きました

「かえうち」は、USBキーボードとホストPCの間に挟んで、入力されたキーコードを変換してホストに送るためのアダプターです。
2017年の5月にクラウドファンディングを成功させたプロジェクトですが、私が知ったのは2017年12月頃。一般販売のものを注文し、3月12日に製品が届きました。

https://kaeuchi.jp/

なぜ、このような製品を購入したかと言うと、親指シフト入力をするためです。親指シフトについては、書きたいことも大量にありますが、それはまた後日にすることとして今日はザックリとお話します。

親指シフトについて

親指シフトは、富士通のワープロOASYSシリーズに採用された日本語入力を快適にするキー配列です。一度マスターすると「指がしゃべる」と言われるような、スムーズでストレスのない日本語入力ができます。

私は、FM-7からはじまる富士通ファンだったのですが、大学の頃に親指シフトを覚えようと決心し、それ以降はPC-9801やMacを使っていた頃もASCIIボードという製品を使ったり、DOS/Vと言われるPC/AT互換機やWindowsの時代になっても、REUDO社のRboard Pro for PCというフルキーボードを使ったり、最近まで FKB8579という富士通製の親指シフトキーボードを使っていたりと、親指シフトをずっと使い続けてきました。

Windows機の場合は、JapanistというIME(日本語入力プログラム)を使うことで、親指シフトキーボードやJISキーボードでの親指シフト入力ができましたが、昨年の10月にJapanist 10という最新版が登場するまで、Japanist 2003に遅れがちなアップデートパッチを適用しながら最新OSになんとか合わせつつ、いつサポート終了になるのかと、不安な日々を何年も過ごしました。

そんな不安とは決別したいですし、OSにインストールするソフトウェアは最低限にして、相性トラブルなどを避けたいと思い、キーボードはBAROCCOのMD-600、IMEはMS-IME、親指シフト入力のために、Q’sNicolatterや、やまぶきRなどの配列変換ソフトを試しはじめました。

ソフトウェア処理での配列変換では、どうしてもCPU負荷が高い時にキーの打ちミス等が起こりやすくなりがちだったのですが、ハードウェアで処理してくれるなら、相性問題、互換性の問題も一気に解決できると「かえうち」に期待したわけです。
同様の製品として「OyaConv」という似たコンセプトのものがありますが、こちらも同時期に注文し、まだ届いてはおりません。

「かえうち」の使用感

そんな中で届いた「かえうち」ですが、ほぼ期待通りでした。
導入のハードルは、やや高いと感じましたが、とりあえず「親指シフト簡単設定」でデータを書き込めば使える状態になります。
さすがハードウェアで処理されるので、PCの負荷によってレスポンスが悪くなることがありません。

また、カスタマイズすることで、MD-600で出来なかった、CTRL+←でHOMEキーのキーコードを発生させるみたいなこともでき、大満足です。

私の環境はKVM(キーボード/マウス切り替え機)があったり、相性や不安定さも覚悟していましたが、今のところ安定していると感じています。

設定ソフトがかなり複雑かつ高機能なので、さらに便利にカスタマイズすることもできそうですが、まだソフトウェアの機能(というよりハードウェアの設計概念)を理解できておりません。

面白い使い方ができたら、後日レポートしたいと思います。

 

 

 

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