写真と向き合ってみる[4]:時代に取り残されたα-DIGITAL

そろそろデジタル化の時代に差し掛かります。
世の中にマルチメディアブームが到来し、仕事に映像を使う機会が急激に増えてきました。
ちょうど、家庭用のデジタルビデオ規格「DV」 が登場し、ベータカムといった大型で高価な機材から、一気に小型化/低価格化が進みます。
私もどちらかと言うと、ビデオカメラを使う機会の方が増えてきたため、スチルカメラに関してはお休み状態。
SONYのDCR-VX1000からはじまって、何台ものビデオカメラを使い継いできました。
一方では、Canon、Nikon、Olympusといったカメラメーカーから、デジタル一眼レフカメラがいよいよ登場するわけですが、MINOLTAは完全に取り残されることになります。
メーカーへの愛着や手持ちのレンズ資産などを考えると、他のメーカーに乗り換えることもできず、コンパクトデジカメを使いながら、指を咥えてみているような状態でした。

コンパクトデジカメに高画素機登場:Olympus C800L、C-1400L

デジタルで静止画撮影する手段として、ビデオカメラの静止画撮影機能が使えるようになったり、CASIOのQV-10をはじめとするコンパクトデジカメが登場したりしましたが、初期の頃はビデオから静止画をキャプチャーしたような画質で、作品を撮る気持ちになるようなものではありませんでした。
そこへ、カメラメーカーのOlympusからC-800Lという1024×768pixel機、そしてその後に登場するC-1400Lという1280×1024pixelの機械が登場し、動画撮影のおまけではないデジタルスチルカメラが登場します。
機能としてはコンパクトカメラと同等で、もちろんレンズ交換もできませんが、フィルムで撮ってスキャンするよりは容易に、仕事で使えるレベルの静止画撮影が、ようやくできるようになりました。

Pic000231998年にC-1400L で撮影した写真
PIC00006同じくC-1400L。光の滲み方にビデオっぼさを感じます

選択肢も豊富になりSONY機へ:DSC-F505、DSX-F707

2000年代に入り、デジタルカメラも豊富になってきました。
ビデオ機材との親和性(バッテリーや充電器、メモリースティックなど)やVAIOとの連携を考え、SONY製のデジカメを使い始めます。
まずは、DSC-F505、そしてその後継のDSC-F707。この頃はスペック表記に〇〇万画素という用語が使われはじめ、F505は200万画素、F707は500万画素という当時としてはハイスペックモデルです。

DSC007132004年にDSC-F707で撮影
DSC00666同じくDSC-F707。暗部の諧調表現もまずまず

画質も悪くないですし、オートで無難にそれなりの写真を撮ることはできますが、もう一歩踏み込んで作品作りを目指すには冒険要素・遊び要素が物足りません。

やっと登場したα-7 DIGITAL

そしていよいよ、待ちに待ったα-7 DIGITAL が、2004年11月に登場します。
これでやっと一眼レフならではの表現を、デジタルカメラで楽しめるようになります。
続きは次回に…

 

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