【連載】仮想世界の暮らし方 第5回

空想力はオタクのスキル

結論から言います。少年期に誰もが持っている空想力を失わずに、青年期や大人に達した人達をオタクと定義します。まず、ここではオタクを肯定しましょう。そして、オタクの中でも空想力が突出した人達は「中二病」と呼ばれたりしますが、これも肯定します。さらに秀でた空想力を持てば、クリエイターや作家と呼ばれる人になれますし、その先には偉人と呼ばれる大発明家もいることは、アインシュタインに空想癖があったり、エジソンに引きこもりの傾向があったりすることからも想像できます。

続きを読む →

【連載】仮想世界の暮らし方 第4回

ネットは有害か

私も年齢を重ね、世の中にもコンピュータやインターネットが十分に普及しました。子どもと呼べる年代の手にもスマートフォンが行き渡ろうとしている時代です。しかし、ネットの普及に伴って、子どもが長時間ネット端末に触れることが、害悪として語られ始めました。

続きを読む →

【連載】仮想世界の暮らし方 第3回

私がゲームクリエイターを目指した理由

大人にとっても子どもにとっても、空想世界は現実からの逃避先になります。現実逃避と言うとなんとなくネガティブな印象があるかもしれませんが、私はどんどん逃避していいと思っています。空想世界へ逃避することは、現実のディズニーランドに行ってリフレッシュ効果を感じるのと、なんら変わりありません。

続きを読む →

【連載】仮想世界の暮らし方 第2回

※写真は下北沢に現存するAMIGAの看板。昔はいたるところで見かけたように思います。

パソコンとの出会い

私がパソコンと出会ったのは小学校6年の頃です。ゲームウォッチは既にありましたが、ファミコンは登場する前です。ワンボードマイコンの時代は既に過ぎており、ディスプレイモニターに繋がったキーボード一体型の8bit機の時代になっていました。

続きを読む →

【連載】仮想世界の暮らし方 第1回

ネットは空想補助ツール

21世紀に入り、世界が大きく変わったことはなんでしょう?
宇宙旅行も人工知能も実現していませんが、いつでもどこでも繋がっていることが当たり前のネット環境は、20世紀には無かった技術です。電車の中で、誰もが手のひらサイズの高精細ディスプレイを見つめ、刻々と変わる情報を収集している。その風景は、NTTドコモからi-modeが登場する1999年頃までは、誰も想像していませんでした。

続きを読む →