読書:『おたく神経サナトリウム』 斎藤環

斎藤環先生は、おたく文化に造詣の深い精神科医です。『おたく神経サナトリウム』は、2001年~2014年まで「月刊ゲームラボ」に連載されていたコラムの中から、約半分程が抜粋されて単行本化されたとのこと。

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【連載】仮想世界の暮らし方 第8回

コミュケーションの渇望

ずっと昔、学校が終わって家に帰ってからは、翌朝学校に通うまで友人とのコミュケーションは途切れていました。ちょうど私の世代頃からは塾通いがブームとなり、学校が終わった後に第二のコミュニティが形成されるようになりました。

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【連載】仮想世界の暮らし方 第7回

学校への憧憬

同じ年齢の子どもを40名単位の教室に隔離して、理想化された教育を施そうとする現在のシステムを「近代教育」といいます。様々な批判や議論はありますが、根本的に見直される様子はなく、国民全体がそのシステムに組み込まれています。

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【連載】仮想世界の暮らし方 第6回

僕らが大人になれない理由

なぜ、私たちは大人になれないまま年齢を重ねてしまったのでしょうか。きっと、少年期にやり残したことがあるせいではないでしょうか?少年期にやり残したことは、空想により補うことができますし、私たちはそうやってバランスとってきました。

【連載】仮想世界の暮らし方 第5回

空想力はオタクのスキル

結論から言います。少年期に誰もが持っている空想力を失わずに、青年期や大人に達した人達をオタクと定義します。まず、ここではオタクを肯定しましょう。そして、オタクの中でも空想力が突出した人達は「中二病」と呼ばれたりしますが、これも肯定します。さらに秀でた空想力を持てば、クリエイターや作家と呼ばれる人になれますし、その先には偉人と呼ばれる大発明家もいることは、アインシュタインに空想癖があったり、エジソンに引きこもりの傾向があったりすることからも想像できます。

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