空想力はオタクのスキル
結論から言います。少年期に誰もが持っている空想力を失わずに、青年期や大人に達した人達をオタクと定義します。まず、ここではオタクを肯定しましょう。そして、オタクの中でも空想力が突出した人達は「中二病」と呼ばれたりしますが、これも肯定します。さらに秀でた空想力を持てば、クリエイターや作家と呼ばれる人になれますし、その先には偉人と呼ばれる大発明家もいることは、アインシュタインに空想癖があったり、エジソンに引きこもりの傾向があったりすることからも想像できます。
大人にとっても子どもにとっても、空想世界は現実からの逃避先になります。現実逃避と言うとなんとなくネガティブな印象があるかもしれませんが、私はどんどん逃避していいと思っています。空想世界へ逃避することは、現実のディズニーランドに行ってリフレッシュ効果を感じるのと、なんら変わりありません。
私がパソコンと出会ったのは小学校6年の頃です。ゲームウォッチは既にありましたが、ファミコンは登場する前です。ワンボードマイコンの時代は既に過ぎており、ディスプレイモニターに繋がったキーボード一体型の8bit機の時代になっていました。
21世紀に入り、世界が大きく変わったことはなんでしょう?
宇宙旅行も人工知能も実現していませんが、いつでもどこでも繋がっていることが当たり前のネット環境は、20世紀には無かった技術です。電車の中で、誰もが手のひらサイズの高精細ディスプレイを見つめ、刻々と変わる情報を収集している。その風景は、NTTドコモからi-modeが登場する1999年頃までは、誰も想像していませんでした。