本日は、キャラフレのユーザーさんから届いた質問にお答えしてみたいと思います。
PN: すもももももももものうちさん
前にblogに出てきたトータルリコールって映画について教えてください
『トータル・リコール』は、フィリップ・K・ディックの小説が原作の映画で、私が語ったのは1990年版の映画についてです。2012年版の映画とは、設定が異なります。
1990年頃と言えば、ちょうど私が独立して起業しようとしていた頃です。クリエイティブな分野にチャレンジしようとしていた頃ですから、いろいろな刺激を吸収しようとしていた自分に、強く印象が残ったのかもしれませんね。原作の小説は1966年ということで、私が生まれる前の作品です。
当時は、21世紀になったらSFのような未来世界が本当に訪れると思われていた時代で、作品の中でも、火星に人が住めるように開拓が進んでいます。私が生きているうちに、そういう世の中になると思っていたんですけどね(笑)
物語の核になるのは、『リコール・マシン』と呼ばれる、脳に記憶を書き込む装置です。本物の体験と区別がつかない程、リアルな記憶を脳に書き込むことができます。実際の旅行は、乗り継ぎに苦労したり、犯罪に巻き込まれたり、いろいろなリスクがありますね。でも、あらかじめ理想的なシナリオになっている記憶を書き込むなら、苦労なく快適な旅行の思い出を手に入れることができます。また、肉体的な危険を犯すことなく冒険物語のヒーローになれたりもする、新しい娯楽の提案という位置づけです。
映画の中では、普通の生活を送っていた主人公が、実は記憶を消されたテロリストのメンバーで、『リコール・マシン』をきっかけに、過去の記憶を取り戻します。しかし、テロリストである記憶が本物なのか、それとも『リコール・マシン』により植えつけられた偽の記憶なのかわからず、混乱する中で自分を探しながら襲いかかる相手と闘う、といったストーリーです。
この映画が、私にどんな影響を与えたのか…は、自己紹介を読んで下さいね。