「青少年にとってのセーフティネット」の意味を具体的に教えてください

本日は、キャラフレのユーザーさんから届いた質問や相談にお答えしてみたいと思います。

PN:もう混ぜたものは飲みたくないさん

「今後のキャラフレの方向性を聞いてみたいです」の回で、「青少年にとってのセーフティネットの実現」を目指す、とお答えがありましたが、もう少し具体的に、どういうことなのか聞いてみたいです(≧∇≦)/

セーフティネットとは、「社会的安全網」と訳される言葉です。もともとは、国家や社会において、人が最低限生きていけるために保護する仕組みのことを指し、社会的なリスク対策などに使われる言葉です。では、「青少年にとってのセーフティネット」について、どのような意味があるのでしょうか。

現代日本では、社会的意味でのセーフティネットは整備されており、災害補償や預金保護、公的扶助や生活保護などの各種制度も利用できます。

ところが、「青少年にとっての」という意味を付加すると、多少様子が異なってきます。社会において、青少年は大人以上に保護されている立場です。大人でさえ最低限生きていける制度が整っているはずの日本で、それ以上に保護されているはずの青少年が自殺する理由を考えてみると、破産や貧困が原因になっている以外のリスクを想定すべきでと考えます。

生活に困っていないはずの青少年が、死ななければならない理由の中には、「こころの問題」が少なからず含まれているでしょう。例えば学校でのいじめや、家庭での虐待などを想定した場合、本人が誰かに相談することができれば、死ななくてすんだかもしれないケースが多数あるように思います。

本人が誰にも相談できなかった理由は、学校や家庭が自分の唯一の「居場所」と感じており、トラブルのせいで唯一の「居場所」を失ってしまったせいかもしれません。そんな彼らにとって、仮想世界にもう一つの「居場所」があれば、最悪の事態を回避できた可能性があります。

そのような大切な繋がりは、ネットには求めることができないという意見も耳にします。
しかし、キャラフレの中には、キャラフレを「居場所」として実感できるほど、強固な繋がりを獲得している人もたくさんいると感じています。
何より、子供たちに与えられる家庭や学校には、選択の自由がないのです。藁にもすがる想いでネットに「居場所」を求める子供たちを非難する権利は、大人にはありません。

キャラフレだけとは言いません。青少年にとって、「家庭」「学校」が唯一の居場所ではなく、第二・第三の選択肢を作っていくことで、最悪の選択をしないですむ「セーフティネット」の実現ができると考えています。

 

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