写真のライセンスと建物の権利について

本日は、キャラフレのユーザーさんから届いた質問にお答えしてみたいと思います。

PN:はるるん

今後、同様のライセンスが付与されている写真であれば、現地の建物所有者・管理者などからゲーム内使用に関わる同意を取ることなく、同じようにキャラフレ内に掲載することが可能なのですか?

明記されていませんが、おそらく「貴族の館」の写真についての質問と想定して、お答えします。

 

貴族の館の写真ですが、例えば大サロンに関しては、写真掲載元:https://www.flickr.com/photos/archer10/9163512699

作者:Dennis Jarvis
作品名:Austria-00182 – Great Gallery
オーストリア、ウィーン・シェーンブルン宮殿の大広間

CC(クリエイティブコモンズ)ライセンスで、再配付改変が許諾されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.0/

このCCライセンスは、写真撮影者の主張であり、はるるさんの考えるように「現地の建物所有者・管理者の同意は不要なのか」に配慮することは、とても良いことだと思います。

建物所有者・管理者は同意しているかどうかについては、明確な記載がありませんので、私としては「白に近いグレー」という判断になります。

・完全な白とは言えない理由
建物の権利者が許諾したという記載は見つからない

・グレーである理由
写真家が許諾してあることなので、写真家と建物権利者との間の問題になります。由緒ある建物できちんと管理されているでしょうから、無断での撮影は難しいと予想します。写真家は実名で活動しており、写真家と建物管理者の間で、何らかのやり取りはおこなわれているでしょう。建物管理者が写真家に撮影許可を出している段階で使用目的の確認はされている可能性が高いと考えます。もちろん無許可撮影の可能性が消えるわけではありませんのでこの点についてはグレーです。

・白に近いと考える理由
写真の掲載サイトがflickrであり、写真サイトとしては十分に有名です。多くの人の目に触れる場所ですので、問題があると判断する人がいたら何らかの通報措置などの自浄作用が期待できます。これがもし個人プログであったり、運営元が身元を公開していない素材サイトなどであれば、白に近いという判断にはなりません。写真家が匿名である場合なども同様です。

最終的に完全な白ではない中で掲載されているのは、リフルシャッフルさんが責任を負う立場だからです。
もしその責任を負うのが1ユーザーである場合は、いくら自己責任といっても完全に責任を負うことは無理だと思いますし、キャラフレとしても責任の肩代わりをすることになることが想定されます。よって、貴族の館よりも慎重な判断になるとお考えください。

おそらく学園祭等での創作物に関する質問だと思いますが、ケースバイケースにはなりますので、上記を参考に生徒会に相談してみてください。

質問の趣旨とはずれますが、創作コンテンツとして発表する場合は、あくまで自身が手間をかけた部分が「主」で、素材として利用した部分が「従」であるべきと考えています。
商用利用可のフリー素材であっても、素材が占める割合が多くオリジナル部分が少ない場合は、学園祭等では認められないと思います。

 

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